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さらに雑貨屋の中のインテリアコーナーでは。
バイオレットとアメジストが家具を見ている。
アメジスト、小さな可愛いソファに座って「こういうソファ欲しいなー。」
バイオレットもソファに座ると「いいよねー。こんなテーブルでゆっくりお茶してさ」
アメジスト、ため息ついて「広いアパート引っ越したいなぁ。今、寮だから」
バイオレット「あの寮の部屋、狭いよねー。私、去年アパートに引っ越したもん」
アメジスト「いいなぁ。でも私、今年、黒船に入ったばっかだから、引っ越しとかする余裕ないし。それに引っ越しの手続きって凄い面倒みたいだし。」
バイオレット「そう!すっごい面倒だよー!物件探すところからもうホントに面倒!あれ絶対、霧島研が締めてるんだよ。簡単に引っ越しさせないように!」
アメジスト「だから落ち着いてからにしよ。今こんな状態だし、今後どうなるかわかんないし」
バイオレット「何ならイェソドに住んじゃえ」
アメジスト「え。」
バイオレット「今後、イェソドに住めるようになるかもよ?」
アメジスト「…あー。それはあるかもー。…でもそうしたら、どうやって黒船に通勤するんだろう私。」
バイオレット「……それはー…、あれだ、小型船持って黒船まで通うとか!」
アメジスト「でもアレよね、ほんとにさ。今後イェソドに住むっていう選択肢も出来るかもだよね。」
バイオレット「うん」
アメジスト「…自分が住みたい所に住めるっていいよねー…。」
バイオレット「うん!だからあの頭ガチガチな霧島研、なんとかしよ!」
アメジスト「ねー!」
その雑貨屋の中の家電製品のコーナーでは剣宮と健が掃除機を見ている。
剣宮「これ掃除機かー。ゴミどうやって…あ、ここ外すのか」と言いゴミパックを外すと「掃除機の仕様ってどこも同じようなモンだな」
健「何だこのエネルギー調整器って。」と展示品の細長い棒のようなものを手に取る。
剣宮、パンフレットを手に取り「イェソドエネルギーが貴方の翼のエネルギーを…」と読んで健に「それスイッチ入れないで!」
健「うん大丈夫」
剣宮「なんか翼を癒す奴みたいだ」
健「へぇ。」
剣宮「家電製品から無防備にイェソドエネルギーが出るとは…。やっぱイェソドって人間にとってはオッカナイ世界だ…。」
そして隣のアクセサリーショップでは
護、駿河に「…まさか駿河船長が一緒に来るとは思わなかった。」
駿河「何となく行きたいと思いました。」
透「護がアクセ屋ってのも驚きだけどね」
マリア「宝石屋にも入っちゃうし!」
ターさん「うん。アレは俺も驚いたよ」
護「え。ターさんも驚いたの?」
ターさん「だって一番高い老舗の名店に入って行くしさ。」と言い「とりあえず何作る?この店、イヤリングとかペンダントも作れるよ」
マリア「私、イヤリングとブレスレット作る」
透「俺もそうしよう。」
護「え。透、イヤリング作るの?」
透「うん。護も作ろうよ!」
護「い、イヤリングかぁ…。」と言い「船長はどうします?」
駿河「ブレスレットだけ作ります。」
マリア「イヤリングは?」
駿河「それはちょっと。」
護「じゃあ石を選ぼう。」
透、棚にズラリと並んだ天然石ビーズの入った瓶を見て「こんなに沢山種類がある店、初めてだ。」
マリア「どれにしようかなー」とビーズの入った瓶を眺める。そして「あ!イェソド鉱石があるー!」
護「そうなんだよ。でもちょっとヤバイかも」
マリア「ヤバイかなぁ…。イヤリングとかダメ?」
駿河「…管理に見つかると大変な事になるよ」
マリア「ですよね…。やめます。」
駿河「あのー、オブシディアンどこかな」と棚を探す
ターさん「どんなオブシディアンがいいの」
駿河「どんな…というと」
護、棚から瓶を取り出しつつ「例えばこれは見る角度によって金色に輝くオブシディアンで、こっちは虹色に輝く。赤みがかったものや、斑点があるのもあるし」
駿河「へぇ…。」と言い「オブシディアンの船長してるのに全く知りませんでした…。」と言い、「とりあえず真っ黒な奴にします。」
護「オブシディアンだけにするの?」
駿河「そのつもりだったけど…。何か混ぜた方がいいの?」
護「いや、一種類でもいいけど。」
透「ビーズの大きさはどの位にします?」
駿河「え。そうか色んな大きさの玉があるのか」
透「大きさによって値段違うので注意ですよ。」
駿河「なるほど。…うーん…。じゃあ小さい玉で色んなオブシディアンを混ぜよう。」と言い、種類の違うオブシディアンの小さなビーズが入った瓶をいくつか手に取る「決まった。」
ターさん「じゃあこっちへ」と店の奥へ駿河を連れて行く。
護、マリアと透にコソッと「あの人、オブシディアンのブレスレット作る為に一緒に来たんだな。」
透「だねぇ」
マリア「ねぇ剣菱船長に、アンバーのブレスレット作ってあげようか」
透「いいね!」
護「んじゃ俺が作る。」
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