第19章03

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暫し後。カウンターからかなりの厚さの複写冊子を受け取る周防。 受付の司書「複写代が16000ケテラと冊子製本代500ケテラで、合計で16500ケテラになります。」 周防「…結構かかりましたね…。」 カナン「重要資料の複写が通常の三倍の料金だしな。」 周防「カナン申し訳ない!」 カナン「いやいや」 カルロス「待って下さい、5000ケテラは出せます!今日、宿に泊まらなくても良くなったし」 護「俺にも1000ケテラ出させて下さい!」 カルロス「1000だけか!」 護「いあ、ちと手持ちがあんまりないのだー」 駿河「じゃ俺も1000ケテラ出します!」とポケットから財布を取り出す ターさん「じゃあ俺も」 周防「カルロスはともかく他の皆は」 カルロス「いいから!…アンタの研究は皆に関係がある。」と言い財布から5000ケテラを出す。 皆でお金を出す。そして支払いを済ませる。 一同、書庫から出ながら、カナンがふと駿河に「あれ?そういや貴方は何でイェソドのお金を持ってるの」 駿河「昨日あの後、有翼種の採掘船と一緒に採掘して、給料を頂いたんです。」 カナン&周防「へぇ!」と驚く 周防「そんな事があったのか」 カナン「いくら頂いたの」 駿河「一人当たり5330ケテラです。」 カナン&周防「ほぉ」 周防「せっかく稼いだお金を…。皆、ありがとう。そしてカナン、本当にありがとう…」 駿河「…でもその複写、ホントは16500ケテラの価値じゃないですよね。霧島研とかに持ってったら」 周防「うん。値段はつかないな。もうそういうレベルじゃない」と言い立ち止まり「あ、ところで私が今夜もカナンの家に泊まるなら、これからどうする?」 駿河「もうすぐ18時で採掘船では夕食の開始時間です。お2人を黒船の食堂にご招待、という事も出来ますが。」 カルロス「多分、混んでるけどな」 護「ターさん、ウチの船で夕飯食べたら」 ターさん「いいよ、俺はどっかで食べて来るから」 カナン「ならター君、我々と一緒に食事に行こう!」と言うと駿河達に「私とセフィリアと周防さんとター君で食事に行くから、もし良かったら後でウチにおいで。石茶をご馳走するよ。まぁ20時頃に来てくれるといいかな」 カルロス「店に何人くらいまで来てもいい?」 カナン「席は12席あるから10人かな。もしそれ以上来たら何とかするよ」 カルロス「じゃあ一旦ここで別れるという事で。」 ターさん「その前に皆で一緒に下の受付行って書庫から出たっていうサインしなきゃならない」 カルロス「あ、そうなのか」 カナン「上の入り口の受付でも大丈夫だよ。ター君が一旦皆と一緒に上に行って、後でウチに来ればいい」 ターさん「なるほど!」 カナン「ああ、あと20時だと図書館の入り口もう閉まるから、来る時は駐機場の脇の階段を使って」 護「了解です」 カルロス「よし、じゃあ行こう。」 カルロス達は階段を上がって最上階へ。 駿河「…ちなみに有翼種の建物にエレベーターってもんはあるのかな。」 ターさん「荷物上げたりする奴か。あるよ」 駿河「んじゃエスカレーターは無いに違いない」 ターさん「なにそれ」 駿河「動く階段。」 ターさん「へぇ」と話をしつつ、やや離れた所にある受付カウンターに行くと ターさん「書庫の鍵を返却しに来ました」 受付の人「こちらに書庫を利用した方のサインと、今の時間を書いて下さい」と『書庫利用者チェック表』が挟まったクリップボードを渡される。4人それぞれ名前を書いて、受付に渡す。 受付の人、クリップボードを見て「はい大丈夫です。お疲れ様でした。」 ターさん、護達に「じゃあ俺はカナンさんの所に行くよ。また後で!」 護「ほいさー」 駿河「うん」 ターさんは下の階へと飛んでいく。カルロス達はすぐ脇の出口から駐機場に出る。 駿河、歩きつつ護に「では護さん、剣菱さんにダアトの件を伝えといて下さい」 護「うん。…まぁこのまま俺と一緒にアンバー行って直接話すという手もあったりするけど」 駿河「え。俺がアンバーの中に?…まぁ他の採掘船の中に入る事って滅多に無いからチト興味はあるけど」 護「お」 カルロス「お」 護「行っちゃう?」 駿河「行っちゃうか。」 護「ヨシ行こう!」とアンバーへ走り出す 駿河「行ってしまえ」続いて走り出す。 カルロスも走り出す。
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