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…そして、20時近く。
図書館の上の駐機場の二隻のタラップに、それぞれお茶会希望者の人が集まって来る。ちなみに妖精もポコポコいる。
黒船のタラップにはかなり人がいる。
静流「…結構な人数居るから、私は止めとこうかな…。」
総司「そーいうのはやめにしよう。やりたい事やらなくて後で燻るのは傍迷惑だから」
静流「…そうですね」
総司「言う事言っといた方がスッキリする。自分も相手も」
静流「はい」
そこへ駿河が静流の横を通りすがりに「そうそう」と言って静流の肩をポンと叩き、タラップの下に駆け降りる。
駿河、アンバーのメンバー達の方を見て、剣菱に「そっちは何人?」
剣菱「俺を入れて7人だな」
駿河「って事は全部で20人も希望者がいるのかー…。」
剣菱「皆、とにかく集まって」とアンバーの一同を黒船メンバーの近くに寄せる。
駿河「20人でじゃんけんするか!」
穣「よしじゃあ皆で輪になろう!」一同、輪になる。すると妖精が輪の中に入ってポコポコ飛ぶ。
マゼンタ「なんか集まって来た」
穣「遊んでくれると思ってんだな多分」
透「もう夜なのに」
駿河「…じゃあ、じゃんけんしますよ!せーの!じゃんけん」
ぽい
剣菱「そのまま動くな!…って」
駿河「グーチョキパーが居るからもう一回だ」
剣菱「…待った。じゃあこうするべ!適当にペア組んでじゃんけんすれば勝った奴10人になる」
駿河「おお」
剣菱「って事でアンタとじゃんけんだ!」と駿河を指差す
駿河「えええ!!!」仰天
剣菱「万年採掘量第二位の船の船長の意地を見せてやる!」
駿河「そぉぉぉんな!」
ジェッソ「じゃあ、穣…」と穣に言いかけた所で
穣がカルロスを指差し「行くぜ金髪の人型探知機!」
カルロス「ふっ…。来たかバリア屋!」
ジェッソ、「じゃあ護さん!」と護に近寄る。
護「え」
ジェッソ、ニコニコしながら「怪力同士の勝負です。腕相撲でもいいんだが」
護「いやいや、じゃんけんで!」
総司は静流に「静流さん!」
静流「ええっ。ままま待って下さい!!」
総司「本気でじゃんけんするんだぞ!」
静流「そぉんなぁぁぁぁ…」
総司「お前だったら負けても悔いはない!手抜きされるとむしろ腹が立つ!真剣勝負だ静流!」
静流「くっ…。わ、わかりました副長!…恨みっこ無しですよ!」
上総はマゼンタに駆け寄りつつ「マゼンタ君っ!」
マゼンタ「うわぁカルロスさんの弟子が来た!」
するとマリアが「まって上総君とじゃんけんさせて!」
マゼンタ「へ?」
上総「え」
マリア「探知の戦いなの!」
マゼンタ「はぁ」
たまたまマゼンタの近くに居たアメジスト、マゼンタに「よし、じゃあマゼンタ君、じゃんけんしよ!」
マゼンタ「え」と少し驚いて、嬉しそうに「う、うん。」
リキテクスは良太に「じゃあ機関長同士」
良太「じゃんけんしますかね!」
メリッサは透に「ちょっと風使いのお兄さん。私とじゃんけんしない?」
透、思わず「えっ…。」と怯み、「…貴方には勝てる気がしない…。」
そこへシトロネラがコソッと「そうよ勝つと大変な事になるわよ」
メリッサ「ちょっと!それどーゆーこと?!」
夏樹も「負けといた方がいいぞー」
メリッサ「って!」
するとシトロネラが夏樹に「じゃあ夏樹さん、私とじゃんけんしよっか!」
夏樹「エッ」
シトロネラ、ニコニコしつつ「真剣勝負してね!」
夏樹「・・・・・・(汗)」
そんな大騒ぎを見ていた昴は同じくボーっと皆を見ている大和の腕をつついて「じゃんけん」
大和「うん。」
じゃんけん、ぽん!
駿河「負けたぁ…。」ションボリ
剣菱、ガッツポーズして「やった!たまには黒船に勝たないとな!」と言うと「じゃあ勝った人、こっちに集まって!」
勝ったメンバーはゾロゾロと剣菱側に行く。しかしまだ勝負がつかない連中がいる。
護とジェッソは何回もあいこを繰り返す。
ジェッソ「しぶといな…。気が合うんだな。」
護「そろそろ決着をつけよう。疲れてきた。」
ジェッソ「ここはもう、腕相撲で!」
護「いやいや!…だって俺、長兄より力が無いんで!!」
ジェッソ「そうなのか」
護「貴方と長兄の腕相撲なら見てみたい」
するとジェッソ喜々として「それはいい!是非やってみたい!」
護「とにかく、いくぞーー!」気迫を込めて「うりゃああじゃんけん…ぽい!」
護はグー、ジェッソはパー
護「ええええええーーーーorz」地面にガックリと膝をつく
ジェッソ、ガッツポーズして「勝ったあああ!」
穣「おめでとー」
マゼンタ「おめでとー!」
負け組のカルロスは、勝ったメンバー達を見て「…って勝ったメンバー、男ばっかりだし!そもそもSUの人工種が…辛うじて上総がいるだけか!」
勝ち人→剣菱、穣、上総、リキテクス、透、マゼンタ、総司、夏樹、昴、ジェッソ
穣、カルロスに「いやぁーすまんねぇーカルロス君!はっはっはっ」
カルロス「貴様に負けるとは…。美味い石茶がぁ!」
そこへ駿河が「あのー。カナンさんは『席は10席までだけど、それ以上来たら何とかする』と言ってたので、あと何人か連れて行って欲しい…。」
護「店の隅に立っててもいいから!」
剣菱「仕方がありませんなぁ。」
ジェッソ「では敗者復活戦をしますか」
駿河「よし、じゃあ負けた人全員でじゃんけんだ!いくぞ!…じゃんけん、ぽい」
駿河/アメジスト/静流/シトロネラ→ちょき
カルロス/護/マリア/良太/メリッサ/大和→ぱぁ
駿河「チョキとパーに分かれた!…やった!」
アメジスト「勝った!」
静流「やった!…船長、黒船の操縦士3人勝ちましたよ!」
メリッサ「もぉぉぉぉ。また負けた」
護「また負けた!さっきの戦いで力尽きたんだぁ!」
カルロス「…。マリアさん。」とマリアを見て「じゃんけんも探知できるようになろう!」
マリア「そ、そうですね!」
上総「どうやって探知するん…。」
カルロス「上総!」
上総「はい!」
カルロス「後はお前に任せた!」と言うと「マリアさん、黒船の食堂で私が石茶を淹れるのでこの後、黒船に来ませんか」
護「って口説いてるし!」
カルロス「お前は来るな!石茶ワカラン奴め」
護「行ってやる!」
剣菱、勝ち組メンバーに「んじゃあカナンさんの店に行こうか皆!」
行く人々「行こう行こう!」
駿河「…駐機場の脇の階段ってどこだ?」
カルロス「あっちだ!」と駐機場の端を指差す
駿河「じゃあ行ってきます!」
護「いってらー!」
メリッサたち「いってらっしゃい!」
行くメンバーはテクテクと駐機場の端へと移動し始める。
カルロスはマリアや良太に「じゃあ負け組は良かったら黒船で石茶を」
良太「ほーい」
マリア「行きます」
護「俺も行く!」
カルロス「お前は普通の茶だ!」
護「えー」
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