第20章02

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周防「製造師も大変なんです。どこぞの管理が『同じ名前は不可』とかアホな事を言うので、名前を考えるのがメンドクサイ!そこで色んな単語を集めてきてはカードに書いてシャッフルして引いて出た名前を付けるという方法を」 シトロネラ&アメジスト「ひっどーい!」 総司「それ、マジなんですか」 周防「ええマジです。まぁ『周防サンダルウッド』みたいに『これどうしよう』と悩んだ名前もあるが、もうこれが周防一族の特色であると。どんどん個性豊かにしてしまおうって事でそのまま付けた。」 シトロネラ「ウッドさん…」 アメジスト「そして周防一族だけでなく紫剣一族まで」 周防「待て。紫剣さんはな、あの人せっかく昴とか夏樹とかマトモな名前をつけてたのに、なんか石の名前のシリーズが作りたいとか言い出して、それで紫剣アメジストみたいな名前が。逆に私はSSC遺伝子のシリーズには静流とか上総とか」 シトロネラ「いいなー」 ターさん「んでも俺もターメリックっていう名前だけどね。じーさんはガーリックだし。なんか男の子には香辛料の名前を付けるという謎の伝統がある家なんで」 シトロネラ「でも名字と名前が合ってればいいのよ」 周防「とにかく苦情は右から左に聞き流します!自己紹介の続きを」 するとカナンが「あ、貴方のお名前を聞いてなかった。黒船の副長さん」と右手を上げて総司を指し示す。 総司「ALF ETO ALA461江藤総司です。」 周防「あ、江藤さんの子だったか。確かあそこは全部で10人位しかいなかった気が」 総司「9人です。ちなみにアンバーの副長、ネイビーさんはALFの俺の同期です。」 周防「…ネイビーさんは誰の子?」 総司「KUR D13」 周防「ほぉ。ALF出身の同い年2人がアンバーと黒船の副長とは。面白いねぇ」 総司「でしょう」と言い「じゃあ次の方…」 リキテクス「私かな。」と言い「ALF KUR D06リキテクス・レストールと申します。」 周防「あれ。もしかして」 リキテクス「虫です。」 周防「なんと相方さんでしたか。」 リキテクス「はい。彼女と一緒に長い事、黒船の機関士コンビをしております。エンジン好きでくっついてしまいました。」 周防、シトロネラを指差し「アレがいつもお世話になっております」 リキテクス「いえいえこちらこそ」 シトロネラ「次の方どうぞ!」 穣「次は…」と言ってマゼンタを指差す マゼンタ「はい!アンバーのALF KUR D22マゼンタ・レストールっす!特技は能力がないこと!」 周防「え」 マゼンタ「だって皆、怪力とか爆破とかあるのに俺、何もないんだもん。だから俺は元気に採掘するだけです!」 穣「燃えるマゼンタ君、単に暴れたいだけっていう」 マゼンタ「元気が有り余ってんですよ!」 カナン「素晴らしい」 マゼンタ「じゃあ次の人!」 ジェッソ「終わりだ」 穣「最後に船長も自己紹介しませんか」 剣菱「え。そうかキチンとご挨拶してなかったな。アンバーの船長やってる剣菱夏生と申します。人間です!こんなもんでいいべ。ところであのー…。」と言い「…お代は払うので石茶をもう一杯頂けませんでしょうか…。」と空の紙コップを見せる。 カナン「いいですよ!嬉しいですねぇ!」と言いつつ立ち上がり、カウンター裏へ。 昴「俺も欲しいです。」 カナン「他にもお代わり欲しい人は?」 上総や何人かのメンバーが「ハーイ」と言い手を挙げる。 カナン「じゃあポットに作ってしまおう」 セフィリアもカウンター内に入る。 ターさんも「手伝いましょうか?」とカウンター内へ カナン「ああ、ありがとう。」 上総「このお茶、ケセドの街の石茶屋のよりも美味しい」 セフィリア「あら。街に行ったの?」 上総「はい!昨日、有翼種の採掘船と一緒に採掘して稼いだから今日は遊びに行きました」 周防「もしかして、それで皆、私服なのか」 上総「うん」 周防「着替えて来たのかと思った。」 剣菱「いえ。今日は私服のまま船長業務をこなしました。」 総司「初めて私服で採掘船を操縦しました。管理に怒られますー」 周防、笑って「街で何を?」 剣菱、マゼンタを指差して「この若い連中は食ってばかりで」 マゼンタ「イェソドは美味しいものが沢山」 ジェッソ「私は石屋に」 昴「俺は本屋行った」 シトロネラ「有翼種の服を見たりアクセを見たり」 カナン「皆、色々行ったんだねぇ」 マゼンタ「すごい楽しかった」 上総「うん、すっごい楽しかった。」 透「なんか、いつもと違って解放感があって…。例えるなら、お小遣いを貰ったみたいな感じ。」 夏樹「そうそれ!給料じゃなくて小遣い貰った感じ!」 透「だってイェソドのお金貰っても、護たちとは違って、生活の為に必要な訳でも無いし。貯金する訳でも無いから」 夏樹「とりあえず使える時に使っとこう、みたいな。」 マゼンタ「わかるー!イェソドのお金は自由!」 剣菱「それであんなに食いまくったと」 マゼンタ「うん!」と言い「ターさん、また一緒に採掘しようね!」 ターさん、保温ポットに石茶を淹れつつ「うん!」 カナン、保温ポットを持って剣菱の所へくると、カップに石茶を注いで「どうぞ」 剣菱「ありがとうございます!」 ターさんも昴の所に来てカップに保温ポットの石茶を注いで「ほい」 昴「ありがとう」 ジェッソ「コーヒーみたいな石茶、私にも」 ターさん「ほいさ」 剣菱「これは飲み過ぎるとマズイかな?」 カナン「いや。まぁ3杯以上飲んだらちょっとほろ酔い気分になるかな。」と言いつつ別の色の保温ポットを手にして上総のカップに石茶を注ぐ。 上総「ありがとうです!」 カナン、それぞれのカップに石茶を注ぎ終わるとポットをカウンターに置いて「まだ少し残ってるから飲みたくなったら言ってくれ。」 そこへセフィリアが四角いお菓子を入れた大きめの籠を持ってくると製菓用スコップで各テーブルの籠にお菓子を入れる「今度は四角よ。ビスコッティをどうぞ」 マゼンタ「四角、頂きます!」と言って口に入れるとポリポリと音を立てて食べつつ「美味い!」 透も食べて「美味しい。石茶受けにピッタリ」 上総もビスコッティを食べて「美味しい…」と幸せそうな顔をする。
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