レコメンド 4-1

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レコメンド 4-1

 磯崎さん今大丈夫? もうすぐ近所まで来ているんだけど……と三輪くんからメールが着信した。  どこ? ときくとうちから近い小さな公園にいるという。  わたしは夕飯前には帰るから、と言ってうちを出た。  三輪くんは公園のライトのあたるベンチで読書をしていた。  詰め襟の制服じゃなくて、私服のパーカー姿の三輪くんをはじめて見て、わたしは単純にうれしくなった。    まだ日差しもあるし、でもこんにちは、だとへんな気もするし……。 「今日はおつかれさま、三輪くん」 「おつかれなのは磯崎さんだよ。なにがあったの? あ、無理に言わなくてもいいよ。でも、なんだか心配になって」 「うん、そうだよね」  わたしは三輪くんに体育の授業で水泳がはじまったから、不登校をはじめたことを告げた。 「昨日とおとといは体育なかったろ」  三輪くんの指摘どおり。 「やっぱり、学校そのものにもなんだか居づらいの」 「いじめにあってるようにも見えなかったし、それはよかったけど、学校に居づらいって?」  いざ、言葉にするとむずかしい。 「みんなと話が合わなくて、テレビを見てもつまらないし、みんなあんなの見て楽しいのかなって」 「ぼくもそう思うよ。磯崎さんに賛成、テレビなんて見ないほうがいいよ、貴重な時間だもん、あ、アニメなんかはちょっと見るけど」 「三輪くんもそうなの?」
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