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発覚 5-1
「なにか隠し事があるようね、翠。胸に手を当てて、どうしてなのか教えてちょうだい」
お母さんに問い詰められ、わたしはすぐには答えられなかったし、あやまることもできなかった。たしかに、わたしの場合、死を選ぶより図書館、という思い詰めたところはなかった。
いや、そうかもしれない。
こういう問題は第三者じゃないとわからないのかも……。
「さっき、学校から電話があったのよ、『翠さん月曜からお休みされておりますが、なにか具合が悪いのですか』って。今回は怒らないからお母さんに正直に話しなさい」
「それが……うまく言えないの」
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