初めての休日

3/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
e704340b-df5e-411b-9b18-2d9c477dc57d ・・・こ、ここもぉ!?  裕司は流石に歩き疲れて、空腹感も有り 524a138f-5fce-41e4-86c8-c0025f1ff900 『100円パン』って謳っておきながら、150円パンも堂々と新発売告知しているポスターに、以前、クオンが噛み付いていた店へ入ってみる。 「この写真、アップしても平気ですかぁ?」 「て、店長、ふ、不在な為、分かりません」  裕司は、どう見ても高校生の女の子レジ店員に、難しい質問をしてしまった。 「ごめんね、……ありがと」  店内のプリンパンをガン見していると 「いらっしゃいましーー、焼きたてだよー」  色黒な外人さんが、上手な日本語で焼きたてパンをアピールしながら、店内を周る。 カンカーンッ 「美味しいよー」 ・・・あ! 既にトレーに乗せたプリンパンのカラメル部分を、トングで叩いてるぅ。 「そっちと交換してぇ?」 「どぞー!」 「……あ〜!!」  色黒外人は、しれーッと、裕司の持ってるトレーの上にプリンパンを2つも乗せた。しかし、マスク越しでも分かる程、ニヤッとしながら1つを戻した。  レジの女の子がプリンパンと長チョコパンと袋の会計をして、代金を求めてきたが 「あれ? コレはぁ?」 「は、ス、スミマセン」  ハチミツレモンの入ったペットボトルの会計がされていないのを、裕司は教えた。  食べ物を食べる時は、煙草を吸う時っていうワンセットなルーティンな為、裕司は天文館通りの喫煙場を目指した。  また饅頭屋の所まで来てしまう。そこにスタンド灰皿が有るからだ。 モグモグモグ……、スゥ〜〜フゥ〜ッ ・・・次は、な〜にしよっかなぁ?  裕司は、取り敢えずスマホにまだ未入力の過ぎた出来事達を入力しながら、通りをブラついた。所謂、歩きスマホだ。 ・・・念の為、安くて良い服が有るか見てみよぉ!  こちらも天文館に来たら行き着けの店、セカストだ。  店内の店舗案内のポスターに気付いた裕司は
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!