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「────なんで。」
たった一通だけ。
一週間前にメッセージが送られたことだけがわかるトーク履歴。私がメッセージに既読をつけることはできず、彼によって送信の取り消しがされていた。
彼はなんと送ってきてくれたんだろうか。
一体いつ送信して、どれだけの時間を待って送信を取り消したのか。
そして何よりも、送信された日付が一週間前だということ。
私が私を恨む理由はそれだけで充分だった。
彼と最後に会った、彼の穏やかな顔を最後に見たのは、今日から一週間前だった。
いい大人にもなって泣きじゃくった。
悲しくて、悔しくて、もどかしくて、ぶつけようのないこの気持ちをどうするべきかもわからなくて。
彼は綺麗な人間で、無理をしすぎる人で。
そんな人を私が支えてあげられたらなんて、思い上がりにしかすぎないけれど。もう一度だけ、あの画のように笑う彼を見ることができたのなら。私が彼のそばにいることが許されたのであれば。私の気持ちを全て、彼にぶつけてやりたかった。
もしかしたら私は彼が好きだったのかもしれない。
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