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悠は花を持ち上げて、体を入れ替えて花をベッドに押し倒す。
「……捕まえた」
花の手を押さえた悠は、おもちゃを与えられた子供のように笑った。花の首元にある髪の毛を撫でるように指で避けると、花は少し体を反応させる。
「めっちゃ敏感……もう体中舐めていいんだよね? 」
悠は舌を出して、花に確認を取る。
「体中はだめ……」
「どうして? 顔は舐めないよ」
「顔より……だって。体中って……そんな事したら……」
「そんな事したら? 」
「そんな目で見ないで……悠……顔がすごい嬉しそう」
花は逃げるように顔を横に向ける。
「……全部脱がしてもいい? 」
「……だめ。恥ずかしい……」
顔を避けたまま花は口元を手で隠す。
「花……花ちゃん……」
「ん……恥ずかしいって」
「花……何か……」
「悠……電気……」
「花……俺……何か……やばいかも……」
違和感のある会話に花が悠の方を見ると、悠は自分の下半身の方を覗き込んでいた。息苦しそうな声を出して、花を呼ぶ。
「え……えっ。悠……悠? だいじょ……」
「……めっちゃ痛い……」
「えっ?! 」
あまりに苦しそうな悠の顔を見て、花は思わず起き上がる。
「ここ……ヤバい。痛い……」
「えっえっ。どこが痛いの? 悠? 大丈夫? どこ……」
「ここ……はち切れそうで痛い」
そう言って悠は膨れ上がったファスナーに手を置いた。
「ちょっ……も、なに……本気で心配したのに……ばかっ」
「いやっ。待って。冗談じゃなくて、本当にはち切れそうで痛いんだよ」
「もう! そんなのすぐ落ち着くでしょ! 」
「お……落ち着くって? 」
「そ……そんなの……時間が経てば……」
「だって……ガチガチで……」
「ちょっと……もうっ。すぐ……おさまるから」
「ん? 花が目の前にはいるのに? 本気で落ち着くと思ってんの? 」
不貞腐れた花の顔を掴んで、悠は笑う。
二十歳になったばかりの男の子。性欲は余り有る。
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