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好奇心が止まらない
「花! 花っ! おいっ! すごいぞ! 」
悠に背を向けてブラジャーを着ける花を興奮した様子で呼ぶ。
「えっ! え……ちょっと待ってよ! ちょっ……」
悠は花の事情などお構い無しに部屋のライトを付ける。
「電気つけるの早いよっ。何? もうっ」
ギリギリでブラジャーをつけた花に、悠はラブホテルの食事メニュー表を差し出す。
「んっ? 何? 」
「これ! 何これ! すごくない? 」
「……はい? 」
「すっげーメニューが豊富。見ろよ。ステーキ、ハンバーグに、ピザ、あ、炒飯にオムライス。パンケーキにパフェまであるぞ」
花に見せたメニュー表を手元に戻して、悠は目を輝かせるようにメニュー表を見つめる。
「何だここ。ラブホテルってすげえな」
2度目のロマンチックな雰囲気を壊したのは間違いなく自分だと花は自覚をしていたが、もう戻れない所までぶっ壊したのは悠だと思った。
初めてのラブホテルに興奮する20歳の男。彼は未経験のことが多すぎる。
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