ようやく結ばれる

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もう服を脱ぐことに抵抗もなくなって、乳首に触れる唇も拙い指先も、全て愛しかった。 「ここ……触ってたよね……お兄さん」 「……うん」 お兄さん。何となく敬意を持ったような言い方に花は素直に答えた。テレビに目を向けると、さっきの兄妹はもう映っていなくて、また新しい2人がセックスをしていた。 悠は花の顔を見ながら、花の足の付け根の辺りに手を伸ばす。怯えるように、ゆっくりと触れていく。 「花……すごいぬるぬるしてる」 表面を撫でただけで、悠の指先は濡れた。確かめるように悠は濡れた手を目で見て、それを舌で舐める。 「あ……いや。恥ずかし……」 花は顔を背ける。足を閉じようとすると、悠が手でそれを阻止する。 「これって……俺に欲情してるからなんでしょ? 」   悠は花の太ももに唇をあてて、花の右足を持ち上げる。舌を出し、唇をあてたまま体を下へとずらしていく。 「ゆ……う……恥ずかしいよ……」 「花。俺に全部見せてよ。ここ……気持ち良くさせたい」 陰部を隠そうとする花の手を掴んで、悠は唇をつける。右手にある花のホクロを舌で舐めてから手のひらに舌を移す。 「このホクロちょっとエロい……」 悠は花の足を優しく広げる。 「どこが気持ちいいの? 」 「……そんなの分からない」 「じゃぁ花の反応で確かめるよ」 花の蜜が溢れる場所へと舌を這わせる。指でなぞると、柔らかくて、じっとりと濡れている。悠はゆっくりと深く、舌と指で花の密な場所に触れていく。 「あ……ん。ん……んっ。あ……」 花が身体をよじらせる。それでも悠の舌から逃げることは無く、快楽に身を寄せていく。花の少しだけ硬くなった場所に気が付いて、悠は舌で刺激する。 「あっ。いやっ。あっ……ゆう……いや」 「んー。ああ。イヤヨイヤヨね……ここが良いんだ花」 大きく身体を震わせた花に悠は顔を喜ばせる。 「あ……。悠……そこだめ……あっ。あ……」 「気持ちいいの? 花」 悠は硬くなった場所に舌をあてたまま花を見る。 「んっ。ん……あん……あ。はっ……はぁ」 「教えてよ。気持ちいいんだろ? 」 少し上から目線な言葉に花は目を潤ませて、小さく頷いた。 「可愛いよ花。俺が花のこと、こんなにトロトロにさせてるんだね」 悠は指で花の柔らかな場所を撫でる。愛液が糸を引くように伸びて、悠はそれを舌で飲み込む。 「花……すっごいいやらしい」 悠は花の全てを舐め尽くすように、べろりと下から上は舐めあげる。指先で花の濡れている場所を触って、花の体を確かめていく。 「お兄さん……こうにしてたよね。ここ? 」 悠は優しく指を入れる。 「うっわ。すごい……何これ……柔らかい……」 「あっ。あ……あん……悠……」 「お兄さん……激しくしてたけど……大丈夫だよね? 」 少し恐怖心を持ちながら、花の中へ指を入れていく。中は温かくて、じっとりの濡れていて、生きているかの様に悠の指にまとわりついてくる。 「すごい……花。めっちゃエロい……」 「あ……悠……ゆ……」 「ああ……もっと欲しいの? 指増やしても大丈夫だよね。こんなに柔らかいし……」 「ん……もっと……」 「もっと何? 」 「もっと……動かし……」 「ん? ああ。動かして欲しいの。そう。エッチだね花は。お兄さんやっぱりいっぱい勉強したんだね」 入れられたまま動かない指先に焦ったくて花は足をもじもじとさせる。 「こう? あぁーすごい。何これ。ぐっちょぐちょ。柔らかいし、どんどんぐちょぐちょになって来た」 「あっ。あんっ……」 「気持ちいいの? 花。ああ、そっか。舌も使ってたよね、お兄さん……」 学習能力の高い悠は、指と舌を動かし、花の密な場所を刺激していく。 「あっ。あっ……ダメ。だめっ。ゆう……あっ。悠そんな……あ……いやっ」 「もう知ってるから。いやよ、いやよ、ね花」 快楽で足の指先までビリビリと痺れてさせ、悠が音を立てながら、花を絶頂へと連れて行く。 「あっあっ。イッちゃ……ゆう……ん。あっんっ」 花がシーツを握りしめて体を震わせて果てる。悠が達した時と同じように、余韻が身体の自由を刹那奪って、花は、はぁはぁと荒く呼吸をする。 「……イケたのかな。すごいなお兄さん。真似したら出来たよ」 ついにお兄さんに話しかけ始めたことに、疑問はなくも無かったが、花は快楽に意識を奪われて、そのことは頭の奥にすぐにしまいこんだ。 「あっ……花……俺……すごいことに気が付いたんだけど……」 悠が目を見開き、眉を顰め、声を震わせる。 「え……ど、どうしたの? 」 今にも泣き出しそうな悠の顔に、花は慌てて起き上がる。 「俺もさすがに知ってるんだよ。小学生の時に習ったんだ」 「う……うん。しょ、小学生? 」 「避妊ってのをしなきゃなんだよ。それにはここに着けるやつが必要らしいんだどけどさ……俺はそれを……持ってないんだ」 「……あ、うん、うん。偉いね。ちゃんと覚えてるいたんだね」 「それはどこで手に入るのかな……お兄さんはどこで手に入れたんだろうな。そこは映って無かったよな」 「え……あ、うん。あ、えっとね、多分ね、えっと……こういうところは枕元に置いてあるんだ」 「えっ! えっ……本当? えっ? 」 「あ……それそれ、そのカラフルな四角い袋に入っているやつ」 「まっマジかー。良かったー! 何だよ、ここ。ラブホテルってすげえなぁー。マジ神だよ。俺もう今からAmazonで買おうかなーとか、でもここに届けてくれるのかなーとか考えてて、どうしようかと思ったよ」 「そっ……そうか。それは良かった……」 崇めるように悠はコンドームを手に取って、歓喜の声を上げる。花はもうこんなこと程度では驚かないぞと、心を押さえ込む。 「……花……お兄さんがさ……」 言わんとしていることは分かった。義理の兄妹で初体験同士の2人は、あろうことか避妊もせずに行為をしていた。だから悠はコンドームの着け方が分からないのだろう。しかし、いつの間にか当然のように2人の間には、名も知らぬお兄さんが存在していて、悠に至ってはお兄さんが師匠のようになっていた。 「……つけてあげる。つけ方……覚えてね」 お兄さんの無責任な行動を花が穴埋めをすることにした。 花は袋を開けて、コンドームを取り出す。甘い香りがして、改めて見るのは随分と久しぶりだと思った。 「……悠……見過ぎなんだけど……」 「いや、ちゃんと見ないと……って言うか、ちょっとよく分からなくて」 瞬きもせずに向けられた視線に、気が逸れながら悠の先端にコンドームを着ける。 「えっ! 」 「えっ……なにっ」 悠の声に手を止める。恐らく、この丸い輪っかがクルクルと伸びていく姿に驚いたのだろう。 「あ、いや……」 悠のモノを包み込む様に、コンドームを先端から優しく指でおろしていく。 「すご……何それ。花めっちゃえろい……あ……やば。これで……もう……花と繋がっても良いんだよね? 」 「……うん」 花は小さく頷いた。
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