デートと、合鍵と

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以前とは違う。 自分の気持ちだけが先行して宙ぶらりんな状態だった。 でも、今はちゃんと好きと言ってくれた。 「意外と胸あるよな」 「や、やめてください!そういうこというの…」 「だって本当のことじゃん」 いたずらに笑って外気に触れる腹部に指を這わせる。 思わず体を跳ねさせる私の反応を見て更に口角を上げる広瀬さんは意地悪だ。 私の背中に手を滑らせ、簡単に片手でブラのホックをはずす。 一気にブラの締め付けが緩む。と、すぐに広瀬さんの手がブラと胸の間に出来た隙間に手を入れて私の胸を刺激する。 「ひゃっ、ひ、広瀬さんっ…」 「だから。水希って呼べよ」 首筋に彼の顔が埋まり、チクリ甘い痛みが走る。 顔の輪郭に彼の腰のある髪の毛が当たってそれさえも感じる私の体はおかしいのかもしれない。 丁寧に、でも荒々しく、私を愛撫する広瀬さんに視界が歪んでいく。 舌が下りていく。胸にそれが這うと声を我慢することもできず、ただ快楽に身を任せる。 たくさんのキスを落として、たくさん”千晴”と呼んで 私は必死に彼にしがみついた。
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