デートと、合鍵と

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どうしても次に意識を取り戻すときは朝になっていて、できれば行為後のイチャイチャを楽しみたいし愛し合った余韻に浸りたい。 薄っすら目を開けると、寝室の窓から陽が差していて部屋を照らしていた。 少し窓が開いているようで緑色のカーテンが揺れていた。 広瀬さんはまだ寝ているようだ。 長いまつ毛をじっと見つめて、私より絶対に長い!と思い羨ましく思う。 無性に彼に触れたくなって頬に触れようとした瞬間、広瀬さんの目が開いた。 「あ、おはよ」 「っ…はい、おはようございます」 驚き、すぐに手をもとの位置に戻す。 ぐっと背伸びをするように腕を上げて視線を天井へ向ける広瀬さんの横顔を見る。 「そんなに俺の顔見て、なんかついてる?」 「いえ、綺麗だなって」 そういうと、ふっと笑って視線だけ私に向ける。 「千晴のほうがきれいだよ」 「っ」 「昨日もたった一回ですぐに寝ただろ。仕方がないからずっと寝顔見てた」 吃驚するような大きな声を出した。もう、どうして私はすぐに寝てしまうのだろう。そのせいで寝顔を見られるなんて…。恥ずかしすぎて毛布を顔の半分までかぶって視線を逸らした。 「寝顔、可愛いからずっと見てた」 「もういいですって!次からはやめてください」 そういうと、広瀬さんは「やーだ」と子供のように言って笑う。
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