368人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな風に自分の股の間から頭が出ている征一さんを見下ろす事なんて、なかなかないよな。
なんて考えているうちに、いつの間にか征一さんの手にはローションが。
「あの、それ、もしかして」
いつも準備する時に使っているやつ。それを手に出している。まさか、
「ちょ、この体勢でやるんですか？」
「そう。もうちょい脚開いて」
「えっあっ……うわっ！」
少し冷たいジェルが、俺の後ろに塗られていく。
「っん！」
とろとろになっている征一さんの指が、俺のナカを探して見つけて、侵入してくるのを感じる。
「ん、あっ、征一さ、待って、」
「痛いか？」
「ちが、」
この体勢、やっぱりめちゃくちゃ恥ずかしい。俺の感じてる部分、全部見られてる。すごく近くで。
「は、ぁ、んん、や、だめ」
ヤバい。声ぜんぜん抑えられない。
「ふっ、ん、んっ」
自分の口に両手を当てて、なんとか塞いではみるけれど、吐息までは隠せない。それなのに征一さんの指はさらにナカに入ってくる。
どんどん気持ち良くなってきて、うまく身体に力が入らない。恥ずかしさもあってか、俺はもう完全に勃ってしまった。
「翔太、もう少し腰落とせるか？」
俺は首を横に振った。
「一緒に舐めてやるから。な？」
それが分かるからダメなんですって言う前に、ローションが付いていない方の征一さんの手が、俺の腰を掴んで下に下ろされた。
「征一さん、だめですって。また俺だけイっちゃう、から」
「いいよ。いっぱい出しな」
「俺ばっか、やだ。征一さんも」
いつも俺の方が気持ち良くなるばかりだから、征一さんにもちゃんと気持ちいいって、思ってもらいたいのに。
「大丈夫。うしろの準備ができたら遠慮しないって。心配すんな」
「うぅ。でも、声出ちゃうから、あんまり本気出さないでください」
「がまんがまん」
「も、征一さんのいじわる……あっ、」
ナカに入っている指が増やされて、圧迫感が増したのと同時に、前も咥えられてしまった。
「んっ、んっ、んっ、ぅー」
征一さんの咥内で動く舌の動きに合わせたように、塞いだ両手の隙間から吐息が漏れ出る。
うしろがむずむずして、落ち着かない。もっと奥の方に刺激が欲しくて、たまらなくなる。
さっきから、ナカで動く指音がくちゅくちゅ部屋中に響いている。それが恥ずかしいのに、もっとしてって、思ってしまう。
もう気持ち良すぎて、頭が回らなくなってきた。
「は、ぁ……だめ、も、俺また」
「んーん(いいよ)」
征一さんの口の中に出しちゃうのはもう嫌だ。
それに、もう一人でイきたくない。
だから───
「せ、征一さん、ストップ！」
「……は？ 嘘だろ？ 今？」
今日の、終わりの合図。
最初のコメントを投稿しよう！