TRUE END

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 その日、僕ら四人はそれぞれに思い詰め、松山総司を懲らしめようと結託したのだ。  計画はこうだ。  地元で有名なホラースポットに、肝試しに行こうと誘う。野次馬気質でイベント好きの松山ならきっと乗ってくるだろうし、渋ったとしても、なんだ怖いのかみたいに煽れば絶対に着いてくるはずだ。現地で死ぬほど怖がらせて、ビビりまくってるところをスマホで撮って、それをネタに今までの行いを反省させる。──そんな子供騙しの計画だった。  でも実際、松山は横柄で乱暴な態度の割に臆病で小心者だから、一瞬従わせるくらいならできるかもしれない。まあ、これで懲りるとも思わないけども。  問題は、どうやって怖がらせるかだ。あれこれ考えたが、先に仕込むとバレやすい気がした。ならいっそ、行き当たりばったりで脅かした方がいいんじゃないかって話になった。誰がどんなアドリブをかますかわからない分、全員がリアルに近いリアクションを取れるから効果的だと。  そして迎えた当日、カラオケの後それぞれ帰るふりをして、現地に近いところで合流した。ここまではあっけないくらい簡単だった。僕らは目的の廃墟に辿り着き、半ばわくわくしながら中に入った。勿論、普段なら絶対にそうはならないし、近寄ることすらしないだろう。今は“松山を懲らしめる”という共通ミッションがあるからで、そのせいか全員のテンションがおかしかったと今では思う。  けれど、アクシデントはすぐに起った。
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