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「あー食った食った」 『えっと……すいません、何て呼べば……』 「あ?」 「こいつの名前は勝哉ってゆーの!かっちゃんって呼んであげてよ」 「誰がかっちゃんだ!!」 『えっと、勝哉さんご馳走様でした』 なんと俺はそのまま勝哉さんに奢って貰ってしまった い、いいのかな…… ってか甘い話には裏があるって言うしこれを機にこのまま色々要求されるんじゃ…… い、いかん!人を見た目で判断するんじゃない! 変な不良漫画の読み過ぎだ! 「さてさて食欲は満たされたし、次は性欲でも満たそうかな」 『へ?』 みっ君さんが再び俺の肩に腕を回しにっこりと微笑みかけて来た 「バカ野郎!!!」 「ぐっ!!」 勝哉さんは再びみっ君さんの頭に一撃を食らわした 今度は素手で 「おら、帰んぞ!!」 「はぁ!?何だよお前人の恋路を邪魔すんじゃねーよ!!」 「口説く時はシラフで口説きやがれ!!」 「酔ってるからこうやって何の恥じらいもなく口説けるんだろ?」 「けっ情けねー野郎だな」 「ああ?」 また喧嘩…… 「じゃーな!てめぇーもさっさと帰りやがれよ」 『ありがとうございました』 「離せ勝哉!俺は憂君と帰るんだよ!!」 「うるせぇ!!」 みっ君さんは引きずるようにして勝哉さんに連れて行かれてしまった 『…………』 まるで嵐の様な人達だ ……あれ? ふと思った あの人、もしかしてみっ君さんが俺に手を出さないようにする為に俺達について来たんじゃ…… そんな訳ないか 考え過ぎだな。自惚れんな 首を傾げ、よく分からないまま俺は自分んちへ帰った .
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