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「今日何時まで?」
『19時までですけど何ですか?』
「ん?普通にお誘いだけど。また一緒に飯どうかなと思って」
『え?』
この人また酔ってる?
「あ!今酔っ払いだと思ったろ?今日はマジで飲んでねーから!」
『あはは……』
颯太が隣でリモコンを拭きながらニヤニヤしている
そしてフロントの下で俺の足を指でツンツン
やめろ馬鹿野郎
「じゃあ下で待ってる。俺今日車で来てるからさ」
『え?いやちょっと!』
俺の話も聞かずみっ君さんは階段を下りて行ってしまった
やっぱあの人チャラい!
「やったな憂!さっきの人がみっ君さん?」
『そーだけど……いやいや俺に拒否権はねーのか』
「マジで鬼爆格好いい人じゃんか!あんな人に誘われるとかマジでいいなー!絶対お前に気があるじゃん!!」
『ただからかってるだけだって。いい暇潰しぐらいにしか思われてねーから。しかも男相手に気があるって何だよ』
「あの人も同性愛者かもよ?それかバイだな」
『バイって両方いける人だっけ?』
「そーそー」
『や、でも俺男に興味ねーし……』
「恋愛経験0のくせして一丁前に興味ねーとか言うな!」
『むぅ……』
「それに用もねーのにわざわざこんな所まで誘いに来ねーだろ!お前絶対狙われてるよ。まぁ憂は可愛い顔してっからな〜」
『うっせーな』
「俺も連れてってくれねーかな〜……」
それだ!
そして退勤時間となり、颯太と一緒に店の外へ出た
「……あれ?さっき憂君と一緒にフロントにいた子だよな?」
『すいません、こいつも一緒にいいですか?実は今日一緒に飯行く約束してて……その事言おうと思ったらみっ君さん下りちゃいましたから……』
「んーまぁ別にいいけど。んじゃあこっちももう1人呼ぶかー」
「え?」
喜ぶ颯太
そしてみっ君さんは誰かに連絡をしていて、少ししてからやって来たのはこの間ゴミ箱に吐いて俺が介抱した人だった
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