15/51

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
「憂君って普段どんなの聞いたりすんの?」 『俺はロックですかね。まぁ色々聞きます』 「へぇ〜」 運転しながら俺とお喋りをするみっ君さん 一体何処に向かってるのやら 「颯太君だっけ?彼面白い子だねーよく喋るし初対面なのに」 『俺とは真逆ですよ』 「ん?そう?憂君も話せば話してくれるじゃん。喋らない奴はとことん素っ気ないよ」 『そうなんですかね?』 「酷い奴なんか普通に無視するし全然だよ」 『へぇ〜』 信号待ちで車は停まり、みっ君さんがじーっと俺を見つめて来た 『な、何ですか?』 「ん?可愛いなーと思って」 『……』 やっぱこの人超チャラい!! 「今俺の事チャラいって思ったでしょ?」 『え!?……ま、まぁ』 「正直だなー、ますますタイプかも」 『あはは……』 帰りたい 『あの、今何処に向かってるんですか?』 「ホテルだったり?」 『え!?』 「嘘ウソ。行く宛もなくウロついてるだけ」 『運転しんどくないですか?コンビニかどっか寄って休憩しますか?』 「優しいなー。んじゃあそうすっかー」 それからみっ君さんに飲み物を奢って貰った 「前から思ってたんだけど煙草吸わねーの?」 『実は一度も吸った事なくて……』 「マジで?憂君は全てが真っ新だな〜。吸ってみる?」 『遠慮しときます』 「冒険心がないなぁ〜まぁ無理にはすすめねーけど」 隣で煙草を吸うみっ君さん まぁ煙には多少耐性はついている。カラオケ店で煙草を吸う客が入った後の部屋の中は本当凄い匂いがしてるからな 「……やべぇ俺とした事が」 『え、どうしました?』 「憂君の連絡先まだ聞いてなかったし!って事で連絡先交換しよー」 『わ、わかりました』 携帯を出しみっ君さんと連絡先の交換 おおっ久しぶりに人とこんなやり取りしたな 「ありがとう、またデート誘うね」 『デート?いやいや俺男ですから』 「ん?大丈夫大丈夫、俺バイだから」 『バイ……』 何かどっかで聞いた事あるぞ 確か颯太が言ってた…… そうだ!両方いける人の事だ! 「恋愛経験0ならさ、俺が色々教えてあげよっか?」 『え?』 そう言われ、手をぎゅっと握られた .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加