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だけど相手は男…… や、みっ君さんは男の俺から見ても本当に美形で格好いいと思うが 『ごめんなさい遠慮しときます』 「ん?そう?ははっ顔真っ赤可愛いなー」 そう言いながら俺の頬を指でツンツン 『か、からかわないで下さいよ!』 「俺はいつでも本気だよー」 次は俺の頬を手でスリスリ 「まぁ酔ってたらこのままキスぐらいはしてたかもなぁ」 『え!?』 「ほらまたその可愛い反応!マジで新鮮で可愛いんだよなー」 『だから!もう……』 その時、誰かが車をドンドンと叩いた 「……あ?あれ?勝哉?」 「お前こんな所で何やってんだ?」 コンビニの駐車場に停めていた車を叩いたのはなんとヤンキー勝哉さん! 何故ここに…… 「あーそう言えばお前んちこの辺だっけ?仕事帰り?」 「まぁな。コンビニ寄ったらお前の車があったからよぉ……ってあ?何だてめぇ?」 勝哉さんは俺を見て何故かそのまま睨んで来た 「俺達今デート中、邪魔すんなよ」 「ああ?」 『ち、違いますよ!ただ普通に喋ってただけですから!』 俺は慌てて否定した 「ふーん……まぁ何か知んねーけどお前その内こいつに食われっぞ」 『食われ……え?』 「ちょっ!何その言い掛かり!流石の俺も真っ新にはそんな直ぐに手ぇ出せねーよ!」 何そのチャラ発言 「まぁ何でもいーわ」 そう言いながら何故か後部座席に乗り込んで来た勝哉さん 「……は?お前何勝手に乗ってんの?」 「いいだろが別に!ついでに送ってってくれよ」 「はぁ?俺今憂君口説いてる最中なんだけど!」 「知らねーよ」 「降りろ降りろ」 「っせーな」 この人達は仲が良いのか悪いのか良く分からないな…… 「ったく、仕方ねーな」 みっ君さんは渋々勝哉さんを乗せたまま車を動かした 「はい勝哉んち到着!じゃあさっさと降りて」 「何だてめぇ」 「送ってやったってのに何だてめぇはねーだろ」 ってか…… ここ、俺んち近くね? 『あ、じゃあ俺もここで……』 車を降りようとしたらみっ君さんが過剰反応した 「ええっ!?何で!?」 『や、俺んちこっから近いんでびっくりしました』 「あ?お前んち俺んちの近所か?」 『はい、あそこの突き当たり曲がった防火水槽の近くなんですけど……』 「マジで?すげぇ近ぇな」 「おいおい何2人で盛り上がってんだよ。だったら憂君の家の前まで送るし」 『いえいえ本当に近いんで大丈夫ですよ』 「ええーっ」 「サンキュー!じゃーな長谷川!」 『長谷川?』 「こいつの名前だよ!さっさと降りろよチビ助!」 『チビ助って……』 酷い それからぶつくさ超文句言いながらみっ君さんは帰って行った ってか今気付いた この人と2人きりになる方が気まずいんだけど!! .
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