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『じ、じゃあ俺も帰ります……』 「ちょっと待て」 帰ろうとしたらいきなり肩を掴まれた 『な、何ですか?』 「連絡先教えろ」 『え、何でですか?』 「さっさとしやがれ!!」 急に怒鳴られ体がビクついた 何故怒鳴られなくちゃいけないんだ…… やっぱこの人恐い 恐る恐る携帯を出し何故か勝哉さんと連絡先の交換 一体何故 「あいつマジで手ぇ早ぇーから何かされそーになったら連絡して来い」 『え?』 「真っ新君で良かったなお前。じゃねーとあいつにとっくに食われてっから」 『食われてって……確かにちょっと軽いなって思いましたけど。ってか俺男ですから』 「これだから危機感のねー童貞野郎は……」 むっ 『ど、童貞で悪かったですね!』 「悔しかったらさっさとチェリー卒業しやがれ」 『チェリーって……別に悔しくとも何ともないんで俺はこのままでいいです』 「まぁお前は処女紛失の可能性の方が高いだろーな」 『何言ってるんですかもう……取り敢えず俺帰りますね』 「はいはい。送ってってやろーか?怖くねーか?」 『いや子供扱いしないで下さいよ。俺こう見えて大人ですよ?たまに夜中も働いてるし』 「知ってるっつーの馬鹿野郎」 く、口悪…… 「じゃーなチビ助!せいぜい掘られねーように気をつけろよ!」 そう言い、俺の背中をバシッと叩いて彼はアパートへ入って行った それから俺も自分んちへ無事帰宅した 後々考えてみると勝哉さんは何となく俺を心配してくれていたような気がする 何かされそうになったら連絡して来いとか言ってたし…… 本当、優しいのか優しくないのかよく分からない人だよ全く .
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