19/51

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
それから交代してもらい本日の勤務は遅番出勤 しかも颯太と一緒だから凄く気が楽 さてさて最近の若者を観察してみよう 基本的に女の子基準で観察してみるが皆んなパッとしない や、お前何様だよって思われるだろうけど…… 「あの子は?」 『んー可愛いとは思うけど特には……』 颯太に事情を説明し色々観察してみる 「髪は長いのが好きとか短いのが好きとかあるだろ?」 『似合ってたらどっちでもいいかな』 「ギャル系とかOL系のお姉さんとかは?それか真面目そうな感じとか……あの人は?」 『んー……』 「じゃあ視点を変えてみるぞ。あの人は?」 颯太の視線の先には茶髪の若者、男…… 『え、何で男?』 「可能性を考えて」 『何の可能性だよ!まぁいいや……んー普通?』 「みっ君さんは?」 『みっ君さん?あの人は確かに超綺麗な人だと思うけどチャラい』 「俺的にはみっ君さんがいいけどなぁ。絶対憂目当てだし」 『ないない!あの人ただ俺をからかってるだけだから!』 「お前は本当鈍ちんだからなぁ」 『うっせーな』 「まぁお前ヤンキー苦手だもんな。2号室にいるあんな感じのリーマンは?」 『おじさんはヤだな』 「年の差も魅力的だぞ?」 『既婚者は絶対ヤだ』 「例えばの話だよ!」 『んー……』 や、やばい 俺マジで自分がどんなタイプが好きなのか分からん 「はぁ……救いようがねーな」 『やばい俺一生童貞の自信がある』 「まぁ一生童貞だろうな。じゃあ逆に取り敢えず一回誰かに抱いて貰えばいいんじゃね?」 『は?』 「だってお前から行くとか絶対無理だろ?取り敢えず何かアクション起こしたら何か分かるかも知れねーし……」 『無理無理無理!!俺ホモじゃねーから!!』 「しーっ!声でけぇ!」 『うむむむ……』 「って事で取り敢えず一番身近にいる人と何回か会ってみればいいんじゃね?同性でもみっ君さんなら全然アリだろ。っつーかかなり羨ましいんだけど」 『じゃあ颯太がみっ君さんと仲良くなればいいじゃん。この間だって話盛り上がってたし』 「いや、あの人俺には全然興味ねぇよ。明らかに憂だから」 『ええーっ』 確かに連絡は毎日のようには来ているが…… うーん…… この時、ふと勝哉さんの顔が頭に浮かんだんだ .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加