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何とか下ろしてもらい道端でぐったり
ギリギリセーフで吐かなかったけど目がぐるぐる回って本当に気分が悪い
「……ん」
『あ、ありがとうございます』
近くにあった自販機で水を買ってくれた勝哉さん
やはりこの人は見かけによらず優しい
「真っ新卒業プレゼントだ」
『真っ新卒業って……卒業したくてした訳じゃありませんから』
「ああ?そーなのか?」
『いきなりされたんですよ!俺の意思もなしにッ』
「だからあいつは手ぇ早ぇーっつっただろが!」
『はい……』
それなのにゲームに釣られてノコノコと……
はぁ、相手が同性だからって本当油断してた
みっ君さんガチで男もいけるんだな
「まぁヤられなかっただけ良かったな」
『良くないですよ!ってか俺びっくりし過ぎてマジ泣きしちゃいましたから!』
「泣いた?……ぷっ!マジかよだせぇな」
『ううう……』
確かにあれはかなりダサかった
『たかがキスなのに本当情けないですよね』
「そーか?嫌なもんは嫌だろ」
『急すぎて嫌とかそんなの感じる余裕すらなかったですよ』
「ふーん……んじゃあお前またあいつと出来るか?」
『え?』
もう一度みっ君さんと……?
『どうだろ、分からないです』
「何が分からねーだよ。てめぇの事だろが」
『だって俺そんなのした事ないから本当分からないんですって!や、みっ君さんは悪い人ではないと思いますけど……』
でもきっと二人きりになると俺はかなり警戒してしまうと思う
だって、俺はまだ彼の事何も知らねーんだから
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