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それからアパートまで送って貰い勝哉さんと解散 近くだからここまででいいって言っても俺が部屋の中に入るまで彼は見届けてくれた 見た目がイカついだけでやはりあの人は優しい…… それからまたみっ君さんから連絡があったけど、帰宅の知らせともう寝ると言う事だけ告げ俺は直ぐに布団の中に入った 今長話をする気分にはなれない…… 取り敢えず気分が悪い 次の日は休みで一日中ゴロゴロした 部屋の掃除やら何やらやらなきゃいけないけど本当やる気にならない しかも外は雨、買い物にも行く気になれないしグータラするしかない そんな時ひっくり返って携帯ゲームをしていると着信が…… なんと相手は勝哉さん 〈おおっ!二日酔いはどーだ!?〉 『……っ』 声の大きさに思わず携帯を耳から離した う、うるせぇッッ 〈あ!?聞いてるかオイ!?〉 『ご、ごめんなさいちょっと……二日酔いですか?まぁ体が若干だるいぐらいで全然大丈夫です』 〈そーかそーか、んじゃあ大丈夫だな!〉 あ、この人俺の事心配してくれてたんだ 『勝哉さんは大丈夫ですか?昨日結構飲んでましたよね?』 〈あ!?んなやわじゃねーよ。んじゃあもう用ねーんだったら切るわ!〉 ブツッといきなり切られた電話 用がないんだったらって…… 自分が掛けて来たくせに何言ってんだあの人は だけど、それが何だか可笑しくて一人で笑ってしまった それから夜、何故かうちに突然の訪問者がやって来た 『……何か用ですか?』 「飯食おうぜー!」 雨で濡れた袋の中にはコンビニ弁当2つ、その他にも唐揚げやら焼き鳥やら…… なんと勝哉さんが雨に濡れて俺んちにやって来た 『や、来るのは全然構いませんが傘ぐらいさしましょうよ』 「面倒臭ぇ!!」 『ちょっと待って下さい!タオル持って……ってまだ中に入らないで下さい!!ずぶ濡れなんですから!』 「言う程濡れてねーっての」 『雫が垂れてますって!』 「ああ?大丈夫大丈夫」 や、ここ俺んち…… 急いでタオルを取りに行き勝哉さんに渡した 何故俺んちに来たのか知らねーがこの人本当雑なんだから .
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