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『あの、今日は俺に何か用でも……』 食後そう聞いてみた 「そーだそーだ!おいこれどうやるんだよ」 そう言って勝哉さんはテレビをつけゲームをやり出した ……成る程、俺を呼んだ理由が分かった 「ここまではいーんだよ。……これだこれ!何だよこれどうやって取るんだよ」 『ああ、それはそこに行くまでにダイヤ100個集めないと取れないようになってて……』 「ああ!?面倒臭えな!」 そう言っていきなり俺に向かってコントローラーを投げて来た 『……え?』 「ほれ、早くやれよ」 え、ええええ…… 結構集めるの面倒臭いのに だけど逆らうとまた何を言われるか分からないから渋々やる事に 「貸せ!」 途中で今度は貸せと言い出した 「じれってぇ!ここはこうやってこうやった方が早いんだよ!」 『あ!ダメですよそんな事しちゃ……ほら落ちた』 「ああ!?」 折角集めたダイヤが…… 『もう、またやり直しじゃないですか』 「ん」 そしてまた渡されたコントローラー…… それからいつの間にかやっていたゲームソフトも違う物に変わり対戦物へ…… 「……あっ!てめぇせこいぞ!!」 『えへへ』 「ヘラヘラ笑うんじゃねぇ!」 『いでででで!!』 膝の内側をぎゅーってつねられた 酷過ぎる 「ちっお前あれは陰湿だろーっ」 『俺はただアイテムを拾って使っただけじゃないですか』 「男なら黙って素手で勝負だろ」 『勝哉さんのキャラ素手じゃなくて剣使ってるじゃないですか』 「いちいちうるせぇ野郎だなお前は!!」 『いでででででで!!!』 今度は頬を思い切りつねられた 「あっ!てめぇっ」 痛さのあまり抵抗しようと押し返したが向こうの方が力が圧倒的に強く…… 『……あっ!』 「うおっ!」 そのまま押し倒されてしまった 『………………』 「あー……悪りぃ」 『いえ……』 2人同時にゆっくりと体を起こし、俺は誤魔化すようにつねられた頬を摩った び、びっくりした…… そのせいなのか、胸が凄くドキドキしているのを感じた .
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