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ふと携帯を見てみると結構いい時間になっていた もうこんな時間に……早いな 『すいません、俺そろそろ帰ります』 「え?帰んの?」 『え?あ、はい』 「夜はまだこれからだろ〜?」 『ごめんなさい仕事終わりでちょっと眠くて』 「眠いだぁ?」 『はい』 「ちっ仕方ねーな」 そう言い勝哉さんは立ち上がった 『……?何処かへ行くんですか?』 「コンビニ行くついでに送ってやるよ」 『いやいやいや1人で帰れますよ。それに勝哉さんだって飲んでるじゃないですかーっ』 「誰が車で行くっつってんだボケ!!訳分からねー事言ってないでさっさと行くぞ!」 『ご、ごめんなさい』 何故か急かされ俺は慌てて勝哉さんちを出る事に…… それからあっという間に俺んち到着 本当に近いな…… 「ん、じゃあな」 『ありがとうございました。後、お邪魔しました』 「堅苦しい!」 『ぐっ!!』 思い切り頭を押さえ付けられた 「もっと肩の力抜け!」 『そんな事言われても……知り合ってまだ日も浅いですし』 「細かいんだよお前は。だからチビなんだ!」 ひ、酷い しかもチビ関係ねぇ 「しっかり寝て身長伸ばせよ!」 『もう伸びませんってば』 「頑張れ頑張れ」 勝哉さんは俺の頭をグシャグシャと撫で煙草を吸いながら行ってしまった それから部屋の中に入るとみっ君さんから着信が…… 『はい』 〈あ、憂君今暇?〉 『ごめんなさい俺今帰って来たばっかで……何かありました?』 服を脱ぎながらそう言うと、電話の向こうでみっ君さんはこう言った 〈デートしたいなって思って。帰って来たばっかじゃ無理か……あれ?どっか行ってたの?〉 『はい。勝哉さんちに』 〈は?勝哉んち?何で?〉 『急に呼び出されちゃいまして。ゲームの攻略が分からなかったみたいです』 〈何ゲームって。え?いつの間にそんな仲良くなってんの?〉 『最近ですかね?』 〈ちょっと待って。今から憂君んち行くわ〉 『え?ちょっとみっ君さん?』 そう言って一方的に切られた電話 今から行くって…… 俺今から風呂入って寝ようと思ったのに ってかやべぇ部屋ん中汚過ぎる!! ってかみっ君さん俺んち知らねーのにどうやって来るんだろ? と、片付けながらふと思ってしまった .
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