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それから暫くして再び着信が…… どうやら今勝哉さんちの近くまで来ているらしい 仕方ない 取り敢えず電話で道案内をしアパートの前まで来て貰った 「初憂君ち〜」 『ごめんなさいめちゃくちゃ散らかってて』 取り敢えず全部クローゼットの中にぶち込んだから最悪の事態は回避 急いでやったから汗かいちまった みっ君さんが俺んちにいる不思議 ってか何も考えずに部屋ん中入れちゃったけど…… 大丈夫だよな? 「流石オタク!色々あるじゃーん」 『ああっ!それは限定モノだからお触り禁止ですよ!』 「触らないって。因みに憂君は?」 『え?』 「お触り禁止?」 『あ、当たり前ですよッッ』 「冗談に決まってんだろ。本気にすんなって」 この人が言うと本気なのか冗談なのか本当に分からない 取り敢えず…… 『あの、何か用があったんじゃ……』 「そうそう、憂君ってさぁ、勝哉に何か言われたの?」 『え?何を?』 「例えば俺の事とか?」 『いえ?特に何も』 そんな事を聞かれて正直に言える訳がない 「ふーん、あいつも憂君の事気に入ってるっぽいし油断出来ねーんだよなぁ」 『え?』 飾ってあるフィギュアを触りながらそう言うみっ君さん 気に入ってる?勝哉さんが? いやいや絶対にそれはない 『考え過ぎですよみっ君さん』 「んーあいつとは付き合い長いから何となく分かるんだよな。その証拠にやたら憂君に絡んでるし」 『いい様に扱われてるだけですよ。ほら、俺ってこんなんだし』 「こんなんって?」 『オタク?』 俺が首を傾げながらそう言うと急にみっ君さんが吹き出した 「いやーっやっぱ憂君いいな」 『!』 みっ君さんに頭を撫で回された 『みっ君さんまで……』 「ん?何が?」 『勝哉さんにも頭撫でられちゃって。だけど力強いから俺本当身長縮んじゃいそうで』 「撫でられた?ふーん……じゃあこれは?」 『え?』 後ろからぎゅっと抱き締められた 『…………』 「これもされた?」 『こんな事するのみっ君さんだけですよ』 「マジで?じゃあ良かった。はぁ、突き飛ばされるかと思ったけどこれはセーフなんだな」 『や、あの時はみっ君さんが……』 思い出し顔が急に熱くなった ってかやべぇ 抵抗するタイミングが…… .
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