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「この間は本当ごめんな。憂君の初キスがどーしても欲しくて」 『だからって同意も無しにしちゃダメですよ』 「え?聞いたらOKしてくれるの?」 『し、しませんよ!』 慌てて否定するとみっ君さんは笑った 「即答しなかったって事は見込みはあるんだな。よしよし」 『違っ』 彼の腕の中からスルッと抜け出し誤魔化す様にフィギュアを並べ直した この人はいつも距離が近い だから余計に緊張してしまう 「じゃあさ、取り敢えずお試しでいいから俺と付き合わない?」 『……え?』 急にそんな事を言われかなり驚いてしまった お試しって何だ 「1週間じゃ短過ぎるから……んー1ヶ月はどう?」 『ちょっと待って下さい、いきなりそんな事言われても……』 「そんな深く考えるなって。憂君だっていつまでも恋愛経験0男ってバカにされたくねーだろ?俺の事好きじゃないのは分かってるからさ」 『それは付き合ってるって言えるんですか?』 「だからお試しだって。1ヶ月付き合ってみてやっぱこいつ好きじゃねーなぁって思ったんだったらそこで終わればいいし。嫌いって思った時点でもいいし…… や、俺的には好きになって欲しいけど……」 『みっ君さんは俺の事どう思ってるんですか?』 「気になる?」 『そりゃ気になりますよ普通』 「ははっそーだよな」 苦笑いし、俺をまたぎゅっと抱き締めた 「俺は憂君にかなり好感あるよ」 『嘘だ』 「嘘じゃねーって」 『…………』 これもまた冗談か? いや、きっと本気だ だからお試しで付き合おうって俺に言って来てるんだ 『ごめんなさい、直ぐには……』 「うん。返事は明日また聞くからさ」 『明日って……早過ぎますよ!』 「あははっ冗談冗談!んじゃあ3日後な」 そう言ってまた俺の頭を撫でた 3日後…… それでも早過ぎる .
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