37/51

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
それから悩みに悩んだ結果、俺はみっ君さんに返事をする事に…… 約束した日、彼は凄くお洒落な格好で俺のバイト先まで来てくれた や、この人本当格好良過ぎ だけどより一層チャラく見えるのは一体何故だ 「お疲れさん、今日は忙しかった?」 『いや、暇でしたけど……何でそんなに気合い入ってるんですか?』 「そんなの言わなくても察してくれよ」 『…………』 取り敢えず彼の車にお邪魔させて貰い行く当てのないドライブへ…… 「……で、早速なんだけど返事聞いていい?」 『はい』 適当な場所で車を停車させみっ君さんが俺をじっと見つめて来た 薄暗い車内の中ますますみっ君さんが格好良く見える。いや、この人本当顔立ちが綺麗過ぎるんだ 「憂君、俺と付き合わない?」 『お試しでもいいんですか?』 「勿論」 『……宜しくお願いします』 俺がそう返事をすると、運転席から身を乗り出したみっ君さんはそっと俺を抱き寄せた 「すげー嬉しい」 『…………』 「でもお試しだからあんま調子乗らねーようにしなきゃな」 『あはは……』 「でもキスしてぇーからしていい?」 『え!?』 「もう突き飛ばされたくねーから一応確認」 『…………』 小さく頷くと、彼の唇が俺の唇にそっと重なった 『…………』 「嫌だった?」 『いえ……』 「可愛いなマジで!はぁ、お試しでとか言わなきゃ良かった」 『ははっ』 「でも俺達もう付き合ってるもんな。憂君は俺の彼氏だからな」 『……みっ君さんは俺の彼氏……?』 「そう。同性だから彼氏」 『なんか違和感が……彼氏彼女じゃなくて彼氏彼氏』 「まぁなーっだけどそんなの関係ねーだろ?」 『……はい』 「んじゃあ今日は俺達が付き合った記念日な」 そう言って嬉しそうに笑うみっ君さんを見て胸が凄くドキドキしているのを感じた 緊張しているような恥ずかしいような…… 今まで体験した事のない不思議な感覚だった .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加