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退勤時間になり帰ろうとした時再び勝哉さんから着信があった あの人文章は絶対に送って来ないんだよな 出ようか悩んだがみっ君さんとの事も報告しといた方がいいかなと思い急いで店を出て電話に出た 〈遅せぇな!さっさと出ろよ!っつーかこの間何シカトこきやがったんだ!〉 『ご、ごめんなさい今バイト終わったばかりで……この間はちょっと忙しくて』 〈忙しかっただ?まぁいーや、お前今日暇だろ?今から俺んち来いよ!〉 『ええっ今からですか!?……分かりました直ぐ行きます。何かいる物ありますか?』 「おー!まぁ入れよ」 『お邪魔します。あの、これ……』 「サンキューサンキュー」 コンビニの袋を勝哉さんに渡し部屋の中へと上がらせてもらった 「ああ?何で肉まんなんだ?」 『ピザまん売り切れてて無かったんですよ』 「ちっ仕方ねーな」 「ほらお駄賃やるよ」 『え?……いやっこんなにいらないですよ!』 コンビニで支払った金額より更に多く渡された 「前回の分も入ってるっつーの」 『いやいや別にいいですよ』 「さっさと財布に入れやがれ馬鹿野郎!!」 『ご、ごめんなさいっ……ありがとうございます』 怒鳴られ慌ててお札を財布の中にしまった 本当この人直ぐ怒鳴るんだから…… 前回同様一緒にコンビニ弁当を食し、今日俺を呼んだ理由を聞いてみる事に 「……あ?暇だったから」 『暇って……そう言えば勝哉さんって仕事何してるんですか?』 「公務員」 『嘘ですよね?』 「お前即答かよ。普通に建築関係やってんよ」 『へぇーっ!新築建てたりとかですか?』 「まぁ色々だな、修理もするし」 建築関係……って事は大工かな? すげぇ似合ってる 「だから雨の日は大抵休みになっちまうんだよ。内容によっちゃ出勤だけどな」 『そう言えば今日朝雨降ってましたもんね。今はやんでますが……』 「そー!だから暇だったんだよ!」 『他の人とは会ったりしないんですか?勝哉さん友達多そうですし』 「他の奴等は普通に昼間仕事だったりでなかなか予定が合わねーんだよ!家庭持ちの奴もいるし夜仕事の奴もいるし」 『あ、そうか……みっ君さんは夜に仕事ですもんね。この間会った司さんも夜なんですか?』 「まぁな。そういや最近長谷川とツルんでんのか?」 『実は……』 俺はみっ君さんと付き合ったと言う事を勝哉さんに報告した あいつはやめておけと言われていたから何を言われるか分からないけど すると…… 「お試しで1ヶ月付き合う事にしただ? バカかお前?」 と、かなり呆れられてしまった .
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