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その後勝手に通話終了ボタンを押し携帯を俺に投げ渡してきた
「お前に手ぇ出すなってさ」
『え?』
「あいつはお前の処女がどーしても欲しいみたいだぜ」
『し、処女!?』
「かなり腹立つ言い方してきやがったから俺が先に抱いちまうか」
『へ?』
いやいやアンタ何言っちゃってんのさ
女の人が好きなくせに
俺がそう言うと、勝哉さんは顔を顰めた
「あ?誰が女好きだって?」
『え?だってこの間AVの話……』
「俺は別にこいついいなーって思った奴だったらどっちでもいーんだよ。……って事は俺はバイっつー事か?やべぇ今初めて気付いたわ!」
『ええっ!』
なんと勝哉さんは本人自覚なしのバイだったと言う事が判明!!
って事はみっ君さんと同じじゃんか!
「そーかそーか!じゃあ問題ねーな!」
『一体何を言ってるんですか。何が問題ないんですか』
「どーせお試し期間だろ?実は俺お前の事結構気に入ってんだよな」
『は?』
急にそんな事を言われ唖然としてしまった
『……俺、彼氏いるんで』
「あ?冗談だっつーの本気にすんなよ」
『!!』
勝哉さんは鼻で笑い俺を見下した
バカにされた!!!
「お試し期間とは言え付き合ってんだろ?流石にダチの相手に手ぇ出せねーよ」
『そ、そうですよね。はは……』
一瞬本気にした俺がバカだった
や、この人本当本気なのか冗談なのかさっぱり分かんねーんだよ
「とにかくあれだな、これからはちゃんと長谷川に連絡してから俺んち来いよな」
『や、そうしますけど……』
これからはって事はまた俺を呼ぶと言う事なのか?
『だけどもしみっ君さんがダメって言ったらその時はどうすればいいですか?』
「関係ねえ!!俺が来いっつったら来い!!」
『ええっ!』
この人本当言ってる事めちゃくちゃだ
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