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それから何やかんやと理由をつけて勝哉さんはまた俺を送ってくれた 煙草買いに行くついでって…… 俺は見た 勝哉さんちに煙草のカートンがあるのを…… 「近えから楽勝だな」 『そうですよ。本当近いんですから別に1人でも帰れますよ。ってかこれからは1人で帰りますね』 「煙草買いに行くついでだっつっただろ!!」 『ご、ごめんなさい』 また怒鳴られた 声がでかいから近所迷惑になる ってかあんた自分んちに煙草大量にあったじゃん! 「じゃーな!」 『は、はい。ありがとうございました』 別れの挨拶をし、俺は自分んちへ…… と思ったら、中に入って直ぐ風呂へ向かおうとした時部屋の呼び出し音が何度も鳴った 勝哉さんかな? そう思いながらドアを開けるとなんとドアの前に立っていたのはみっ君さんだったんだ 『あれ?みっ君さん仕事は?』 「抜けて来た」 『え?』 するとそのまま手を引かれぎゅーっと抱き締められた 「大丈夫か?勝哉に何もされてねーか?」  びっくりした…… 『や、何もされてないですよ。普通に酒飲んでゲームして……ってみっ君さんドア開けっぱなし』 「あ?おー悪い悪い」 パッと俺を離し苦笑い 『スーツ……』 「え?ああ、うん」 めちゃくちゃ似合い過ぎて思わず見惚れてしまった この人本当格好いいな 黒服の仕事してるんだよな…… きっとキャバ嬢達からもモテモテに違いない 『ってか抜けて来て大丈夫なんですか?』 「大丈夫大丈夫。暇だったし……さっき勝哉んち行ったんだけど誰もいなかったからさ」 『そうなんですか?あ、じゃあ入れ違いになったんですね』 「今帰って来たばっかだろ?」 『はい』 「実は遠目で2人が見えたんだよな」 『本当ですか?』 「俺視力5.0だから」 『もはや人間じゃないですね』 「取り敢えず入っていい?」 『……めっちゃ汚いですよ今』 「お邪魔〜」 『あ!』 俺の横をするっと通りなんとみっ君さんが荒れ地になった部屋の中へ入って行ってしまった や、やべぇ!! 「何これ空き巣でも入ったん?」 『あはは……』 空き巣…… 本当ぴったりな例えだな .
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