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初めてのお泊まりは本当ただイチャイチャしただけだった 一緒のベッドで朝までぐっすり寝て次の日一緒に朝飯食って…… 「今日は何したい?」 『みっ君さんは?』 「そうだなー、いつもゲームばっかだしたまにはデートらしい事するか」 デートらしい事…… ダメだ定番の遊園地とか水族館しか思い浮かばん しかもそれらはこっから結構距離あるし 「映画か何か見に行く?」 『今何かやってますかね?』 「んー……じゃあショッピング?」 『んんー』 「微妙か。んじゃあゲーセン?」 『行く!』 思わず即反応してしまった 「流石オタクーっ!やっぱゲーセンとかも好きだよな」 『あはは……』 「じゃあ今日はゲーセン巡りでもするかー」 家に居てもゲーム、外に出てもまたゲーム 俺ってどんだけ…… 「俺メダルゲームとかマジで学生時代ぶりなんだけど」 『俺もです』 のんびり遊べると言えばこれだよな UFOキャッチャーもいいけどあれはいくら金があっても足りない 「折角だからジャックポット狙おうぜー」 『当たった事あります?』 「ねーな」 『俺も』 当時とは違いシステムが本当よく分からなくて2人でテンパりながらコインゲームをやりまくった や、本当ゲーム内でイベントとか急に発生するもんだからさ 「やべぇコイン無くなった!」 『俺1枚あります!』 「それ無いのと一緒じゃん」 確かに…… 大量にあったコインも底をつき残念ながらジャックポットは当たらず 「目がチカチカするわ」 『そーですか?』 「や、憂君はゲームやり慣れてるからだろ?」 『そーなんですかね?』 「オタクは電気の灯りとかに強そうだよな。俺夜行性だからさ」 『成る程……』 確かにみっ君さんは夜のお仕事 「コイン全部使い切るのに結構時間掛かったな」 『え?……本当だ、もうこんな時間なんだ』 「じゃあ後適当にUFOキャッチャーでもやるかー」 『みっ君さんの腕の見せ所ですね』 「いやいやそれ俺の台詞だから」 『え?』 「ちゃんと一発で取れよオタク!」 『…………』 プレッシャーがすげぇ こうして何やかんやと俺達は初めてのゲーセンデートを楽しんだんだ .
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