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あれから数日経った
そして今日、遂にみっ君さんに聞いてみようと思った
「お疲れさん」
仕事終わり、いつものようにバイト先まで迎えに来てくれた
いつもの流れだったらこのまま飯行ってみっ君さんち行って……そんな感じなんだけどその前に話がしたかった
『あの、もう1ヶ月過ぎましたね』
「ん?1ヶ月?……ああ、取り敢えず場所変えよっか」
何の話か直ぐに分かったみっ君さんは直ぐに車を別の場所へと移動させてくれた
お試し期間の約束の期限は1ヶ月
「取り敢えず憂君的にはどうだった?1ヶ月俺と付き合ってみて」
『楽しかったです』
「本当?そりゃ良かった。じゃあ正式に付き合う?」
『……』
返事に躊躇ってしまった
みっ君さんの事は好きだけどどうしてもあの時の話が気になってしまって……
『俺、まだそういった行為が出来ないと思いますがそれでもいいんですか?』
「ん?」
『本当に痛がりだからきっとみっ君さんを欲求不満にさせますよ』
「そんな事気にしてたのか?ずっと言ってるけどそれは仕方のない事なんだから。俺なら大丈夫だよ」
俺なら大丈夫……
俺にはセフレがいるから大丈夫……
どうしても自分の中でそう変換してしまう
付き合う前のみっ君さんなら付き合う事に対してもっとグイグイ来てたように感じてたけど今は全然そんな感じがしない
きっと自分から付き合おうと言い出した手前引けなくなってるのかも
『少し考える時間貰ってもいいですか?』
俺がそう言うとふぅっと溜息を吐いた
「分かった」
『ごめんなさい』
「取り敢えず送るな」
この日からぱったりとみっ君さんから連絡が来る事はなかった
俺から連絡すればいいんだろうけど何となく連絡しずらくて……
そんな時、久しぶりに勝哉さんから呼び出しがあったんだ
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