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俺がその場で呆然としていると勝哉さんは言った
「言っとくけど同意の元だからな」
『同意……』
ダメだ
本当に全く記憶にない
「お前が長谷川の事まだうだうだ言ってやがったからよー」
『……それで?』
「いつまで経っても自分がヤれねーから悪いんだとかぬかすから俺がヤッてやろーかって。んじゃあお前が宜しくお願いしますとか言いやがるから……」
『は?』
「確かにてめぇーのケツはキツかった!!ローションすげぇ使っちまったし!」
ローション……
近くに転がっているこのチューブがそうなのか……?
『……俺、帰ります』
「ああ?」
散らばっていた自分の服を手に取り着ようとしたらまたズキッと痛んだ
『痛っ』
「無理すんなって」
『ごめんなさい、俺今マジで混乱してて……』
「別に混乱する必要ねーんじゃね?」
『や、するでしょ普通。俺達付き合ってもないのにそんな……』
「じゃあ付き合えばいいんじゃね?」
『え?』
そう言って勝哉さんはまた煙をふぅーっと吐いた
「てめぇーがその形やら何やらに拘るんだったら俺は別に構わねぇーぜ」
『な、何言って……』
「逆にあの野郎の反応がすげぇー楽しみだし。苦労してヤろうとしてた奴があっさり俺に取られちまうなんてよ」
そう言われカチンと来た
なんだよそれ……
『遊ばないで下さい……』
「遊んでねーし。俺結構お前の事気に入ってんだぜ?」
そう言って勝哉さんはニヤリと笑った
『か、帰ります!!うっ……っ!』
痛みを堪え、俺は大急ぎで服を着た
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