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嘘だ…… 嘘だ嘘だ嘘だ!! 自分の部屋に帰って来て直ぐに俺は頭を抱えた 思い出せ! 昨日の夜何が起こったのか思い出すんだ! 勝哉さんの言っていた事が本当に正しいのか否か! だけど下半身の痛みは紛れも無くこれまで経験した事のない痛みで…… ドンドンドンドン!! 『!』 「おいてめぇーコラ開けろ!!」 なんと勝哉さんが俺の後を追って俺んちに来た! 『む、無理です!ごめんなさい帰って下さいっ』 「んじゃあ玄関壊しちまっていいっつー事だな?よーし、離れてろよ」 『やめて下さい!開けます!開けますから!!』 これじゃ一体何の為に自分んちに帰って来たのか分からない だけど開けなきゃ玄関のドアが破壊されてしまう 勝哉さんならきっと本当にやる 痛む腰を押さえ恐る恐る玄関を開くと、そこには勝哉さんが仁王立ちしていた 「逃げんじゃねーよ」 『…………』 「話はまだ終わってねーぞてめぇ」 『……はい』 素直に言う事を聞いておかなければ今直ぐに締め上げられそうだ それから何故か俺は正座をし、勝哉さんの前に座っている ここ俺んちなのに 「……で?ちょっとは思い出したか?」 『全然……』 「てめぇー俺が嘘言ってるだと思ってんだろ」 『いえっそんな事は……』 はい、全くもってその通りです その通りだと思いたいです 「何なら昨日の再現してやってもいいんだぞコラ」 『け、結構です!』 「ちっ」 何故舌打ちを…… 「まぁ取り敢えず、マジで覚えてねーんだな?」 『はい』 「だから付き合うつもりはねーと」 『ごめんなさい。しかも俺みっ君さんと別れたばっかで……』 「はぁ……じゃあ俺はお前に弄ばれちまったのか」 『も!?』 弄ぶ!? 『そんな訳……っ!』 いやっその前に俺は全く本当に何も覚えてないんだ! 俺が勝哉さんを弄んだ…… なんて恐ろしい .
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