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一体何なんだ 誰だよこいつら…… 車の中には前に二人、後ろに一人の計三人の知らない男 「ちょっと待てよ、こいつ男じゃねーか!!」 『は?』 隣にいた男が俺の顔をじっと見て叫んだ ま、まさか俺を女だと勘違いしたのか……? ってかそれでも色々やばいだろ 「マジかよ拉致り損じゃねーか!……あ、けどお前男でもイケたっけ?」 「小柄な奴ならなー」 「じゃあ丁度いいじゃん」 「折角だからお前も男と体験してみれば?案外ハマるかもよ」 「どうだろうな」 『…………』 前の二人が何の話をしているのか馬鹿な俺にも直ぐに分かった こ、これは本気で逃げないとヤバいやつだ 「でも俺男同士とかマジ見るだけでも無理だわ」 隣にいた男がそう言った 「あ、じゃあ外で待機してる?」 「はぁ〜?お前らだけいい思いするとかマジ不公平だろ。男とヤんなら俺抜きの時にしろよ!」 「……んじゃこのまま逃がす?」 「はー?」 車の中で三人が揉め始めた 車は停止中、逃げるなら今しかない!! そう思い車のドアを開こうとガチャガチャしたが開かなかった しまった……内側から開けられないようにロックされてる!! 「あー無駄無駄。普通に考えてこっちもそれなりに準備してるって分かるでしょ?」 「何こいつ逃げようとした?」 や、やばい…… 状況が悪化してしまった 逃がすと言っていた奴が俺をじーっと見てこう言った 「やっぱ俺男と経験しとこっかな。折角だしこいつ顔悪くねーし」 『は?』 「ええーっ!はぁ、結局俺は何もなしかよ」 「大丈夫大丈夫終わったらちゃんとお前用捕まえてやるって」 「本当かよ」 「って事で場所チェンジなー」 そう言って助手席に居た男が車から降り俺と反対側の後ろのドアを開けた に、逃げられない…… .
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