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朝、ガーガー寝ている勝哉さんを起こすのは恐ろし過ぎるので俺は彼を自分んちに寝かせたままバイトへ行った 部屋の鍵は開けっ放しだけど…… まぁ盗られて困る物は何もねーし大丈夫だろ 「おっす!何だ?浮かない顔しやがって」 『あれ?お前何で?今日出勤だっけ?』 開店準備をしていると颯太が店にやって来た 「代わって欲しいって言われたから変わったんだよ。だから今日は俺!昨日夜も出てからマジで眠みぃ」 『そりゃお疲れだな』 「おー」 開店時間になったけど今日は平日、誰も来なくて店は凄く暇だった まぁのんびり出来るから全然いいけど 「あれから勝哉さんと何か進展あった?」 『は?』 携帯を弄っているといきなり颯太に聞かれた まぁ颯太だからいいか…… 『あるも何も……本当色々有り過ぎてマジでやべぇよ』 「何何?」 俺は覚えてないが勝哉さんと寝た事…… そして強姦未遂に遭った事…… 今日までの事全てを颯太に話すと、颯太の顔が思いっきり引き攣っていた 「ドラマ?」 『いや、マジで』 「マジか……」 唖然とする颯太 確かに内容が濃過ぎてフィクションみたいな話なんだけど…… 「大丈夫か!?他に何か変な事されなかったか!?」 『う、うん』 「ちくしょーマジ許せねぇな!ってかみっ君さんも勝哉さんも一体何なんだよ!」 『いや、みっ君さんは助けてくれた訳だし勝哉さんも別に……』 「けどそいつら後輩なんだろ!?」 『そうらしいけど……』 「それに何だ!?酔い潰れたお前と寝た!?そんなの強姦と変わらねーじゃん!」 『同意の元って言ってたけど』 「そんなの後から何とでも言えるだろ!お前は覚えてねーんだから!まさか勝哉さんがそんな人だとは思わなかったわ」 『…………』 だけど俺には勝哉さんが嘘を言っているようには見えなかった それにあれから毎日のようにうちに来るし今だって…… 確かに何を考えてるか分からない人だけどこれだけは言える 勝哉さんは悪い人じゃない 「俺と付き合えって脅迫まがいな事まで……俺ちょっと司に相談してみる」 『いいよしなくて!……大丈夫、もう少しだけ様子を見て見るよ』 俺がそう言うと、颯太は呆れながら溜息を吐いた 「お前がそう言うんだったら……けど何かあったら直ぐに言えよ!俺がボコボコに……逆にボコられちまうけどやれる事はやるからな!」 『あはは……』 何やかんや言いながら心配してくれる颯太 本当いい友達を持ったよ .
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