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取り敢えずいつもの場所へちょこんと座らせて貰い勝哉さんの行動を観察 冷蔵庫開けて中からビール…… いつもと同じじゃねぇか 「ほれ」 『あ、有難う御座います』 缶ビールを受け取りそれから軽く乾杯 や、だから本当いつも通りなんだって 『そう言えば今日……みっ君さんから電話があったんです』 ビールを一口飲んだ後、一応勝哉さんに報告した 言おうか言わないか悩んだけど……色々心配してくれてた訳だし 「……で?」 『え?』 「だから何だ」 物凄い素っ気ない返事が返って来た や、だから何だって…… 『……別に何もありませんけど』 「ふーん、あっそ」 『…………』 この人こんな態度で本気で俺と付き合おうとしているのか? うーん…… 「何だよお前俺に妬いて欲しーのか?」 『はい!?』 「残念だったな!長谷川だろ〜?あいつはもう敗北したんだよ!今更何を言って来ようが効かねーだろ」 『…………』 まぁ確かに いや!別にそんな変な電話じゃなかったし! 『分かりませんよ?何か俺に言いたい事あるって言ってたし……』 「自惚れんじゃねーよナルシスト」 ガーーーーーン ナ、ナルシスト…… 『自惚れてなんかいませんよ!』 「どーだか」 『か、勝哉さんこそ!惚れろとか何とか言っちゃって……そんな態度で俺が惚れるとでも思ってるんですか?』 「思ってるから言ったんだろーが」 と、自信満々に言われてしまった 『……凄い自信ですね』 「まぁあん時のお前を思い出したらなぁ……」 『あの時!?どの時ですか!』 「ああ?そりゃー……脱処女ん時だろ」 『!!』 「あん時のお前は今みたいに憎たらしくなくてすげぇ可愛く痛え痛えって涙目になって俺にしがみついて」 『言わないで下さいそんな作り話!!』 「ああ?作り話じゃねーよ」 『だって俺覚えてないですもん!』 すると、勝哉さんが俺の顎をガシッと片手で掴んだ 「んじゃあ今夜じっくり思い出して貰おうじゃねーか」 『は?』 .
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