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俺の爆笑ですっかり萎えてしまったと言われ勝哉さんちから追い出されてしまった…… あれは勝哉さんが悪い あんなの笑うに決まってる 自分んちに帰って来た瞬間さっきの出来事を思い出しまた顔が急に熱くなった 勝哉さんがあんな面白い事言わなかったら俺あのまま勝哉さんとしてたのかな 色々考えていると何だか眠れなくなりその日は夜更かししてしまった 次の日は休み 何も予定がない1日 昼過ぎまで爆睡していた俺は起きて直ぐ携帯チェック もしかしたら勝哉さんから連絡が入ってるかも……と思ったが誰からの連絡もなし 今日は1日ゲームでもして適当にダラダラするかーと思っていたら、夕方携帯が鳴ったんだ 相手はまたみっ君さん またか……本当一体何なんだよ 言いたい事がある。そう言っていたからきっとまたお誘いだと思った 今日は特に予定もないし話だけ聞いてあげてもいいかなとこの時は思ったんだ 「来てくれて有難うな」 『いえ……』 家まで迎えに来られるのは何となく気まずかったから近くのコンビニで待ち合わせをした 勝哉さんは今日仕事だよな? や、別に見られたからってどうとかは無いんだけど……って俺何でそんな事気にしてんだ? みっ君さんの車の助手席にお邪魔させて貰うと久しぶりの匂いがした 「何か食いたい物ある?」 『いえっ特には……それよりも話したい事があるって言ってたけど何なんですか?』 用件だけ聞いて直ぐに帰ろうと思った 俺達はもうそんな仲の良い関係じゃないんだから 「……そっか。やっぱそうだよな悪い」 『いえ……』 「うん。言いたい事っつーのはだな……あれから何ともないか?その……精神面とかさ」 『……』 あの時の話をしているんだと直ぐに分かった 心配してくれてたのか 『はい、大丈夫です。心配してくれて有難う御座います』 「あいつらあの後もきっちりシメ上げたからさ……もう二度とあんな事しねぇと思う」 『……だといいですね』 「…………」 沈黙…… その事だけを言いたかったのか? いや、きっとそれだけじゃない 俺が黙ったままでいるとみっ君さんは言った 「俺、本当に馬鹿な事したなーってすげぇ後悔しててさ……もう一度、俺にチャンスくれないかな」 『…………!』 手をぎゅっと握られた瞬間、そのまま強く引かれ力強く抱き締められたんだ .
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