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俺、やっぱ何かしたのかな…… 『なぁ颯太、どう思う?』 「知らねーよ」 バイト中、シフトが一緒になった颯太に聞いてみた 「ただ忙しいだけなんじゃねーの?」 『まぁ……』 だけどそうじゃないと思う 確信はないけど……本当に何となく 確かに気まぐれな人だけどいきなり来なくなるなんて逆に心配になってしまう 勝哉さんも一人暮らしだし…… もしかしたら何かあったんじゃ………… そう思うと一気に不安になった もしかしたら家の中で倒れてないかとか何かあって入院してるとか…… 気になり過ぎる俺はバイト帰りそのまま勝哉さんちに寄る事にした 「何だお前か」 すると勝哉さんは普通に家にいた あれ? 「何か用でもあっか?」 『いえ……』 「あっそ。んじゃな」 そう言ってドアをバタンと閉められてしまった 『…………』 もう一度インターフォンを押し、扉が開くのを待つ事に だけど、開く気配は全然なくて 『………………』 恐る恐るドアノブに手を伸ばし扉を開けてみようと試みた 鍵をかける音は聞こえなかったから開いている筈 するとやっぱり鍵は開いてて普通に開くドア 『お、お邪魔しますよー?』 そう一言だけ言い玄関に足を踏み入れた .
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