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結局気まずくなり俺は勝哉さんの部屋から逃げ出そうとしたが…… 「待て」 『ぐえッ!!』 直ぐに捕まった 「どーせ暇人だろ?泊まってけよ」 『ぇえ!?や、着替えも何も……っていえいえ帰ります!』 「寂しかったんだろ?お望み通り相手してやるって遠慮すんな」 『だからっ!!ああっ!』 引きずられた拍子に服が上に捲れ上がった 『んんんっ!んっ!!……ぶっ!!えひゃひゃひゃひゃッッ!!』 へそを舐められこしょば過ぎて大爆笑してしまった 『ひぃーっ!やめッッ!!やめて!!あひゃひゃひゃひゃひゃ!!』 「お前なぁ……」 『ぶふっ!!ゲホッ!ゲホッゲホッ!』 笑い過ぎて咽せた 「ったく何やってんだよお前」 『がっ!!くふふッッぐふふふふッッ』 勝哉さんに背中を摩られそれもこしょばくてまた爆笑してしまった 『…………』 「はぁ〜、マジで萎えたわ」 眉間にシワを思い切り寄せながら煙草の煙を吐く勝哉さんの隣で俺は正座中 『だ、だってあんな事急にするから……』 「ああ?」 『ごめんなさい』 「お前って奴はマジで糞だな」 『……』 この人に貶されるのはもう慣れた だけどどうしよう…… 先程の事を思い出すと恥ずかしくなって来た か、勝哉さんが俺のヘソを…… 『あ、あの……』 「ああ?」 『勝哉さんは俺の事、その……どう思ってるんですか?』 「はー?」 目をぎゅっと瞑り思い切って聞いた 俺は本当に馬鹿だからちゃんと言葉にしてくれないと分からないから 「…………」 『…………』 黙ったまま煙草を灰皿に揉み消し、じーっと俺を見る 『んん!!!』 すると頭を掴まれまた強引にキスされた 「悪りぃな!俺口に出すより行動派なんだわ!」 『ッッ!』 わしゃわしゃと力強く俺の頭を撫で回す勝哉さんに、思わずドキッとしてしまった .
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