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俺と勝哉さんの関係は曖昧だ 「おー」 『んっ!』 だけど会えば必ず1回はキスをされる 今日もバイト帰り勝哉さんに呼び出され部屋へ行くと直ぐにされた 「よしよし、ちゃんと買って来たな」 手渡したコンビニの袋をガサガサと漁り酒を一本取り出し早速飲んだ 『勝哉さんって酒飲まない日あります?』 「ねーな」 『毎日だと肝臓おかしくなっちゃいますよ?煙草も吸ってるし程々にしとかないと体が……』 「コンビニ弁当ばっか食ってるお前に言われたかねーよ!偉そうに悟ってんじゃねぇ!」 『え、偉そうにって……』 こうも毎度毎度怒鳴られてちゃいい加減に慣れてしまう や、本当の怒鳴り声は超恐いんだけどねこの人 「てめぇーだって飲んでんだから文句ばっか言うな」 『もぅ……』 仕方がなく開けるもう一本 何故なら俺も飲まないとまた怒鳴られるからだ かと言って特に話題は無く二人で酒を飲みながらぼーっとテレビを見てるだけ 「つまんねーな」 『あ、それだったらDVDでも見ます?颯太に貸してたやつ今日返って来たんで』 「DVDだ?何の?映画か?」 『はい。ジャンルはホラーなんですけどホラーっぽくなくて……ゾンビなんですけどゾンビ目線なんです』 「なんだそりゃ。まーいいや、つけろよ」 『じゃあちょっとデッキ弄りますね』 DVDケースを開けディスクを取り出しテレビ下にあるデッキの中へ…… 『……っ!』 デッキの中には裸の女の人が載ってるディスクが入っていた これってA…… 『あの、これのケースは……?』 「どっかその辺に転がってんだろ。探すの面倒臭かったらどっかテキトーに置いとけ」 『テキトーって……ディスクに傷ついちゃいますよ』 「何が?お前が?」 『なっ!俺が傷付く意味が分かりません!』 「何急に焦ってんだよ。AVぐれぇ別に普通に見んだろ」 『それでも隠して下さいよ!』 「っせーな」 全くもう…… 周辺を見回すとそれらしきケースが確かに転がっていた 俺はそれを手にし、思わずパッケージをじーっと見てしまった 勝哉さん、こんな女の人がタイプなのかな 「貸してやろーか?」 『へっ!?』 「ちょっとケバいけど体はまぁまぁイケてっから大丈夫だろ〜」 『いりませんよこんなの!』 「お前普段何系見てんだ?俺の予想お前ギャルは苦手そーだから清楚系か素人もんだろ?」 『……か、勝哉さんはやっぱ派手な感じの人が好きなんですか?』 「ああ?」 ディスクをケースの中にしまいデッキの上に置いた 『や、だって勝哉さん自体派手だしそうなのかなって……。俺は明らか地味だしましてや男だし、こうやって相手して貰ってるのが今だに不思議で』 「何言ってんだお前?」 『え?』 気がつくと勝哉さんは俺の直ぐ側に来ていて…… 『んんッッ!!』 顎を片手でガシッと掴まれ唇を重ねられた それから…… 『ぎゃっ!!ち、ちょっ!何処に手ぇ入れて……ッッ!!?勝哉さん!!やめて下さい!!やめっ……うぐっ!』 「こんな派手な反応する奴が何言ってんだよボケ!」 ズボンの中をまさぐられ変な声を出してしまった 派手な反応とは一体何ぞ!? 「ほれほれ、いっちょこ前によ〜、半立ちんこ」 『いっちょこ前って何ですか!?』 ってかDVDは!? .
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