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ま、まさか未遂だったとは……
その事を次の日颯太に愚痴ると奴は大爆笑した
「ば、バカ過ぎる!!!」
『笑うなよ!!俺スゲーショックだったんだから!!』
「くくく……悪い悪い。ってか勝哉さんマジひでぇーな。俺勘違いで勝哉さんの事嫌いになりかけてたわ」
『酷いってもんじゃねーよ全く!!』
「で?その日は何も無かったと?」
『普通に考えてある訳ねーだろ。ったく……本当あの人俺の事馬鹿にし過ぎるんだ!自分が馬鹿にされたら超キレるくせに人にはブツブツブツ……』
「あははっ……んで?憂はそんな勝哉さんに惚れたと?っつー事は勝哉さんと付き合ったんだ?良かったじゃん」
『え、付き合ってねーけど』
「ええっ!」
キスはもう何回もしてる
けど……
勝哉さんは行動派だと言っていた
って事は勝哉さんも俺の事が好き……でいいんだよな?
や、けど俺の思い違いだったらマジでショックだしそれならそれでやっぱりちゃんとした言葉が欲しいし……
その事を言うと、颯太はこう言った
「……んじゃあお前から告れば?」
『は!?』
「結局お前はどーしてぇーんだよ?勝哉さんと付き合いたい?付き合いたくねー?」
勝哉さんと……
『俺は……や、そうなってくれたらいいなぁとは思うけどそんな俺から告るとか……』
言ったら何か超馬鹿にされそうで
「じゃあそのままの関係でいれば?嫌になったら好きなタイミングでいつでも切れる関係だし色々都合いいし」
『なっ……!そんなのみっ君さんの時と同じじゃん!』
「じゃあたまには自分から何かアクション起こせよ。待ってるだけじゃ何も変わらねーぞ」
『…………』
俺から勝哉さんに告白……
颯太の言う通りだと思う
あの人相手に待ってるだけじゃ何も変わらないと思った
でもなぁ……
『俺上手く言えるかな……』
「よーし!んじゃあ俺が勝哉さん役やってやるよ!ほれ告ってみろ!」
『んな事出来るか!!!』
ただの恥晒しになるだけだ!
俺の黒歴史を作ろうと企んだってそーはいかねぇーからな!
し、しかし……
俺から告白か……
はぁ………………
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