16人が本棚に入れています
本棚に追加
『......陽一。お前って奴はそんなに女がいるのか!絶対に許さない』
「仕方ないだろ!」
猛烈に怒り狂い始めたピエロは重低音の声を響かせて咆哮した。
『ぐああぁぁぁぁ!』
今度は背中に再び強い蹴りが入った!グキィと骨が軋む嫌な音が体の中で共鳴し肋骨と背骨の間に激痛が走った。
「助けてくれ!俺が何かしたのなら謝る。
お願いだ!」
『陽一。なんだその声は?』
叫び続けて痛めた喉はいつの間にか俺の声を酷く擦れさせていた。
『大丈夫か?大丈夫か。陽一!』
俺の声に驚いたピエロは慌てて労る様な言葉を俺にかけ始めた。この気味が悪い程の急変具合は一体なんだ。
最初のコメントを投稿しよう!