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雨が降ると、濡れながら橋を渡る。そうすると橋の中央から手が伸びてくるので、グッと下にある穴に引きずり込まれる。
橋の下にはお母さんがいて、「これ食べて行き」と味噌汁を差し出してくれる。味噌汁を飲みながら、横に逸れた道を行くと、お父さんがいて、お父さんはずっと空ばかり見つめている。天井の隙間から雨空が見えるのだ。そんなお父さんを尻目に、更に下るため、シャベルを持って穴を掘る。ここからもっと潜った方が、絶対雨は届かないし、寒くもないだろうから。
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