プリンとマグメル

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プリンが食いたい。 どことも知れぬ暗闇の中でふっとそんなことを思った。 どれほど這いずろうと壁にはつかず、しかしその行動に疑問はなく漫然と先を進むことだけを行っていた最中、初めての思考だった。 夢を見ているようだ。 プリンのことなど構わずに、自分の体は先を求めて這いずり続ける。 止まろうかとかこの先に何があるかとか、そういったことは些細な問題だった。
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