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「はぁ…はぁ…半年も経ってんだから、いい加減精力落ちろよ…」
「無理だな。増す一方だ」
さんざんいかされ、もう立ち上がる気力すらなく、2人でベッドに横たわる。こんなマッタリした時間、今まで無かった…。
こういう時間も良いもんだな
…なんて思う自分にハッとする。
「……後、半年か」
「……っ!!」
こいつからそんな言葉が出てくるとは思わなくて、言葉に詰まってしまう…
「半年後、お前は自由になれるな。嬉しいか?」
「あっ、…当たり前だろっ!!早くその時が来て欲しいよ」
「そうか…」
契約書を書いた時からそう思っていた。なのに、あいつの顔を見れないのは…今は、違うから?
…今、あいつはどんな表情で話してるんだろう?
お前は、半年後…どんな気持ちでいるんだ…?俺がいなくなって、寂しいとか…思うんだろうか?
「なぁ、シャワー借りて良い?サッパリしたい」
「あぁ、お湯も沸かしてあるからゆっくり入ってこいよ」
気まずさに耐えきれずその場から離れようとした。いつもなら嫌がる俺を無視して風呂場まであいつはついて来るのに、…今日は来ない。
あいつの様子が、何かおかしい…
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