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「分かってんなら早くやれよ」
「えっ!はっ!?な、何をですかっ!?」
腕を掴まれあっという間に多目的トイレに連れ込まれてしまった。仕事の疲れからか、全力で拒否する力もあまり出ない…。
「ホラこれ、どうしてくれんの?同じ男なら勃った後の処理の仕方くらい分かるだろ?」
「…………っ!!」
それ、本気で言ってる…?
俺が可愛い女の子ならあなたの気持ちも分かるけど、同性に処理されるとか…俺だったら考えられない。
「ぁ、ぁの…スーツのクリーニング代ならちゃんと払いますから…勘弁して、ください」
「………………」
男性は無言で俺を見る…この数秒が地獄のように長く感じた。
「このスーツ…300万するんだけど、今すぐ弁償出来る?」
「さっ、300…っ!!?」
「俺にとってスーツは自信に繋がる大事な物なわけ。フルオーダーで自分に似合った…いや、それ以上の出来を追求して仕立ててもらってるんだよ。こういうスーツを着て俺は、その金額の何十倍もの利益になる仕事をするわけ。自分で汚したわけでもなのにクリーニング代で済まされるなんて…冗談じゃない」
「………………っ…」
「今すぐスーツ代を弁償するか、ここで俺のをしゃぶるか、好きに選びなよ」
確かに、この人は仕事が出来るオーラを凄い感じる…言葉に重みがあってつい納得しそうになる。
『じゃぁ、しゃぶります』
と、即答しそうな流れに持っていかれそうになった。
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