『はじまりは突然』

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「300万なんて、すぐに準備できる金額じゃありません…だけど、あなたのモノをしゃぶる事も出来ない…っ!」 「ずいぶんと強気だな…」 「……………」 俯いていると、便座に座っていた男性は立ち上がって俺の方へ近づいてくる。俺は咄嗟に逃げようと後ろを振り返り鍵に手をかけた。 「逃げられると思う?」 「ちょっ…離して…っ!」 後ろから抱き締められ、手を拘束される。 こいつ…力が強くて振り払えない…っ!! 身長も体格も、顔さえも…こいつに勝てるものが俺には備わっていない…っ! 「そんなにしゃぶりたくないなら、俺がお前の相手をしてやるよ」 「はっ!?な、何言って……ちょっ!!何っ…」 慣れた手付きでズボンのファスナーを下げ中に手を入れてくる。それを拒むこともこの格好では出来ない。 「…興奮してる?半勃ちしてるけど…」 「ちっ、違う…っ!!…触るな……」 「ただ触れただけなのに、段々勃ってきてるよ…無理矢理犯されるの好きだったりして」 クチュ… 生温かくて湿った舌が俺の耳を優しく舐める。その瞬間、ゾクゾクッと身体中がふるえた。 「耳…弱いんだ?」 「んっ…はぁ……ぁ…」 舐められる度に自分でも聞いたことがない甘い声が漏れる。こんな声が出るなんて…信じられない…耳だけでこんな…っ!
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