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「じゃ、ゆっくり動くよ……いい?」
頷いて痛みに耐え、気持ちいいと感じる快感にはまだなれないけれど、彼が腰を打ちつける刺激と中を擦られる刺激に集中する。
尋の口から吐息が漏れ、今まで見たことのない男の顔をして私を見る尋にドキッとして胸が苦しくなる。
「あぁっ……締まるっ……んんっ……あぁっ、イクッ……」
腰の動きが速くなり、彼が吐息と共に達した。
私の中で尋の牡が放っている。
ドクンドクンと脈を打つみたいに、放っているのを感じた。
ゆっくりと尋が牡を引き抜く。
慌てて、枕元のティッシュを数枚取り、私の秘部をそっと押さえた。
「あぁ…痛い…?」
「ううん…大丈夫。私はいいから、尋の方…拭いていいよ」
ティッシュについた血と、シーツについた血のアト。
トイレで拭き、ショーツを穿く時に秘部へティッシュを重ねてあてがう。
尋も放った物を処理しティッシュにくるんで、トイレの汚物入れに入れた。
彼がシーツを剥ぎ取り、血のシミを洗い流す。
ドライヤーである程度乾かし、元のようにシーツを戻して私達はもう片方の布団に入った。
「まだ、しばらくは痛いだろうな……大丈夫? お腹とか痛くない?」
「うん、大丈夫。初めだけって聞くから……大丈夫だよ」
「そう…? 痛かったら言えよ」
「うん……ありがと」
「こっちがだよっ……ありがと、香」
「うん……」
彼の腕の中、甘い匂いが濃くなってる。
いい匂いに包まれて、温かい胸で眠りにつく。
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